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くたびれてる場合じゃない!熱い人生を取り戻そう!
「Shall we ダンス?」こちらの映画は、周防正行監督原作、脚本によるハートフルコメディの最高傑作。
1996年度日本アカデミー賞を総なめにします。14ある賞のうち、13を受賞するいう快挙を遂げました。残りの一つは海外の作品賞だったので、受賞できるものは全て受賞したと言えます。 配給収入は16億円にまでのぼりました。
2004年にはハリウッドでリメイク版が公開になり、 こちらも大変話題になりました。
これほどまでに多くの人を魅了したこの映画を、ご紹介して行きたいと思います。
個性的なキャストの皆さんをご紹介!
【杉山正平役:役所広司】1956年1月1日生まれ。長崎県出身。 工業高校を卒業後上京し、千代田区役所に勤務。1980年にNHK連続テレビ小説「なっちゃんの写真館」デビュー。1996年 「Shall we
ダンス?」で日本アカデミー最優秀主演男優賞。
【岸川舞役:草刈民代】1965年5月10日生まれ。東京都出身。8歳からバレエを始め、16歳で高校を中退し牧阿佐美バレエ団に入団。プリマバレリーナとして国内外で活躍。1996年 「Shall we
ダンス?」で日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞や新人俳優賞など受賞。同年周防正行監督と結婚 。
【青木富夫役:竹中直人】1956年3月20日生まれ。横浜市出身。学生時代から自主映画を制作し、卒業後は劇団青年座に入団。1996年 「Shall We ダンス?」 で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞受賞。
【高橋豊子役:渡辺えり】1955年1月5日生まれ。山形県出身。舞台芸術学院を卒業後、1978年より「劇団3〇〇」を20年にわたり主催。1996年 「Shall We ダンス?」
で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞受賞。
【田村たま子役:草村礼子】1940年7月5日生まれ。東京都出身。高校中退し、劇団炎座の研究生となる。舞台「キューポラのある街」では母親トミ役を400回以上演じる。1996年「Shall we
ダンス?」で日本アカデミー賞優秀助演女優賞受賞。
素敵なキャスト達が織りなすストーリー!
どこにでもいる真面目で平凡なサラリーマンの杉山正平。
いつもの通勤電車に揺られての帰宅途中、窓の外を眺めていると、 ダンス教室の窓際に佇む女性に目が留まります。 その女性は美しく、どこか物憂げな雰囲気で、気になる存在に。 毎日会社に通い、マイホームを手に入れて、特に不満はありませんでしたがそれ以上でもそれ以下でもない日々。
躊躇しながらもダンス教室の扉を開けると、そこには全く新しい世界が待ち受けていました。 それからはダンスに熱中し、家族や職場には隠して練習を重ね、大会に出場することになります。
一方急に様子が変わった夫に、妻は浮気を疑います。 探偵事務所に素行調査を依頼したところ、ダンス教室に通っていることがわかりました。
大会当日、妻と娘も見守る中、正平は踊り出しますが大きなミスを犯してしまいます。
落胆しきった正平は、教室に通うのをやめてしまいます。 そんな時、ダンスを始めるきっかけとなった岸川舞がイギリスに行ってしまうという知らせを受けます。
舞からのメッセージをダンス教室の窓に見つけると、正平は舞のさよならパーティーに走ります。
海外でも「Shall we ダンス?」を待ってた人は多かった!!
海外での反響もとても大きいものでした。 主役の役所広司は、ニューヨークでスティーブン・スピルバーグ監督に会う機会があったそうです。 その際には周防正行監督への手紙を預かり、賛辞を贈られたとのことです。
2004年には、アメリカでリチャード・ギアとジェニファーロペスによりハリウッド版としてリメイクされ、こちらも大変多くの人に鑑賞されました。 アメリカでは興行売上1000万ドルを超える大ヒット映画となります。
日本映画の独特な空気感やセリフ回しも、海外の映画ファンは理解し、十分に楽しんでいたようです。
宝塚歌劇団、「Shall we ダンス?」を初のミュージカル化!!
・キャスト 宝塚歌劇団雪組
【ヘイリー・ハーツ役:壮 一帆】(雪組トップ)
【ジョセリン・ハーツ役:愛加 あゆ】(娘役トップ)
【エラ役:早霧 せいな】
【シーラ役:梨花 ますみ】
【ジェニファー役:麻樹 ゆめみ】
【ドニー・カーティス役:夢乃 聖夏】
【ジャン役:鳳翔 大】
脚本・演出 小柳菜穂子
2013年11月に宝塚大劇場で、2014年1月に東京宝塚劇場で上演されました。 こちらは日本版でも、ハリウッド版でもなく、宝塚版としてミュージカル化した作品です。
イギリスを舞台として想定して作られています。 宝塚にしては珍しく、恋愛に関するシーンがほとんどありません。
その代わり、日常の生活感あふれる会話が夫婦間でやりとりされたりしています。 愛をささやくシーンなどはありませんが、通常ではあまりお目にかかれないスーツ姿だったり、
普段着でリビングでくつろいでいるシーンなどは逆に貴重なのではないでしょうか。 それでも壮 一帆のスーツ姿はとてもりりしく素敵なので必見です。
今回は未涼 亜希が休演したことにより、一部配役の変更があったようです。
こちらのDVDも2014年に発売されています。
ダンスと仲間を通して、大切なものを手に入れた正平
国内だけでなく海外でも大ヒットしただけあり、大変満足度が高く、後味の良い映画だと思いました。
今と比べると、昭和のなんとなくのんびりした雰囲気が伝ってきます。正平がどんどんダンスにはまり、上達していく過程で 表情が生き生きとして、輝きととともに艶っぽさも感じられました。
毎日特に不満はなくともそれだけでは輝けないのです。新しい扉を開ける勇気、それが生きがいを手に入れるには必要なのかも知れません。人生はどうやっても一度きり。それは皆平等なのです。
それを流されるように過ごしてしまうか、煌めく毎日を送るかは 自分次第なのだから、と背中を押されている気がしました。
舞のダンスは元バレリーナだけあって凛としており目を奪われます。 映画を絶妙に引き締めています。 脇を固める役者さん達の小気味よい演技も素晴らしく、映画のスパイス的な役割を果たしています。
舞が自身のさよならパーティーで「Shall we ダンス?」と正平を誘うシーンは クライマックスにふさわしい名シーンです。 若干展開がわかりやすくはありましたが、それでも心にじん、と響くシーンでした。
まとめ
当時も人気はありましたが、更に社交ダンスのブームを煽り、社交ダンス教室が増え、ダンスホールが増えました。
人生を輝かせたいのであれば、いつも電車の窓から見上げてるだけでなく、 一歩踏み出す勇気を持って! と教えてくれる映画です。
昭和の少しレトロな映像を見ながら穏やかな時間を過ごしたい時などにぜひ観てみてはいかがでしょうか?