みなさんこんにちは。今回の社交ダンス初心者にオススメ動画は「クイックステップ編」です。
クイックステップは社交ダンスのスタンダード種目の中でもテンポが早く、リズミカルなダンスですよね。実はこのクイックステップで使われる音楽はスローフォックストロットと同じジャズの一種なので、スローフォックストロットで使われる曲のテンポを早くするとクイックステップも踊れるようになっています。
社交ダンスを始めたばかりの頃はクイックステップのテンポが早くて、なかなかステップが追いつかないという悩みを抱える人もいるかもしれません。しかし、なれてくれば大丈夫です。
躍動感あるクイックステップを踊るためにもまずはイメージトレーニングとして、今回紹介する動画を見てもらえたらと思います。
1.これが世界のクイックステップ
最初に紹介するカップルは、他の種目の社交ダンスオススメ動画に関する記事でも紹介している、Benedetto Ferruggia – Claudia
Kohler組のクイックステップです。この2人のダンスは本当にどの種目も躍動感あふれていて見入ってしまいますね。特にクイックステップに関しては、疾走感が加わって、見ている人をどんどんと引き込んでいきます。もしも観客席で見ていたら、彼らのダンスにずっと目が釘付けになること間違いなしです。注目すべきポイントはステップの多彩さです。特に片足で飛び上がりながら回転するステップは他の選手ではなかなか見ることができないオンリーワンのステップなのではないでしょうか。そしてこれだけ躍動的に動いていても頭の動きがうるさく感じません。世界トップ選手のすごさは動きが激しくても、見ている人に頭の動きのうるささを感じさせないところです。また、クイックステップは他の種目に比べて重心が高く、飛び跳ねるようなステップが多いので、見ている方も自然と手拍子をしてしまいますよね。
2.高身長カップルが織りなすクイックステップ
続いてはFrancesco Galuppo – Debora
Pacini組です。この2人の特徴はなんと言っても高身長であるということです。高身長なカップルはどちらかというと、ワルツやスローフォックストロットのような、いわゆる「スイングダンス」の方が見栄えがしてくるのですが、この2人は違います。どの種目であってもとても魅力的なダンスを見せてくれます。2人は現在世界ランキング2位の実力者であるので、高身長の方はこのカップルの踊り方を参考にしてみると良いかもしれませんね。さて、このカップルの踊りの中で、1つ前の動画で紹介したBenedetto
Ferruggia – Claudia Kohler組と似ているステップがあったことにお気づきでしょうか。動画をよく見てみると、Francesco – Debora組も足を振り上げて回転するようなステップをしています。実はこの2人のコーチはBenedetto
Ferruggia – Claudia
Kohler組なのです。競技として社交ダンスをやっていく場合は、教えてもらうコーチのルーティンをもらったりしますので、今回のようにステップが似ているカップルをたまに目にすることがあります。このように似ているステップをするカップル同士を見比べながら社交ダンスを見てみると、また新しい発見もありそうですね。
3.日本の未来のエースダンサー(1)
続いては世界に羽ばたく日本の未来のスターダンサーの紹介です。将棋界には「藤井聡太くん」がいますが、社交ダンス界には「藤井創太くん」がいます。藤井創太 –
吉川あみ組の紹介です。動画のダンスは当時高校生の2人です。大会は社交ダンスをしている人なら誰もが知っているであろう三笠宮杯。日本国内の社交ダンス界ではかなり有名な大会の1つです。この大会でなんと2人は成人の選手を差し置いて、なんと2位に入賞しました。現在彼らはカップルを解消しており、それぞれのパートナーとともに世界を目指して踊っています。もともとは10ダンサーを目指していましたが、現在はラテンをメインに世界の競技会に出場するまでに成長しています。このカップルの凄さはなんといってもハツラツとした明るさあふれるクイックステップです。2人のカップルバランスが絶妙で、踊っている時にリーダーもパートナーも映えるダンスをしてくれます。こんなに若い選手に会場の女性たちはメロメロ。競技会に行くと、いつも藤井君への黄色い声援が聞こえてきます。ぜひこの2人にはこれからも世界を目指して頑張っていってもらいたいですね。
4.日本の未来のエースダンサー(2)
続いてのダンサーも未来の日本社交ダンス界を担う若手ホープカップルです。八谷和樹 –
皆川円組を紹介します。この2人は現在もスタンダード・ラテンの両種目を踊る10ダンサーとして、日本国内に止まらず世界で活躍している選手です。スタンダードも華麗なダンスを見せてくれますが、ラテンもとてもダイナミックに踊るカップルなので、そちらも注目です。このカップルの特徴といえば、リーダーとパートナーどちらも高身長であるということです。だからこそ、ダイナミックなダンスを踊ることができるのではないでしょうか。そして2人の身体能力。10ダンスは10種目踊りきるので並大抵の体力では全ての種目で審査員の目を引くような綺麗なダンスをするのは難しいです。それにもかかわらず、2人はどの種目でもクオリティーを下げることなく踊りきるだけの体力と表現力があるのです。それはクイックステップに関しても同じ。序盤からかなり回転系のステップを組み込んでいますよね。回転系のステップは遠心力が多少なりともかかるので、身体への負担が大きいものです。それを涼しい顔で踊っている八谷組はやはり日本トップダンサーであることの証拠でしょう。藤井創太
– 吉川あみ組に続き八谷組にも今後世界を目指して踊り続けてもらいたいですね。
5.日本の未来のエースダンサー(3)
最後に紹介するのは大西大晶 –
大西咲菜組です。苗字をみて「あれ?」と思ったかもしれません。実はこの2人兄妹なのです。幼少期から2人でカップルを組み、2020年現在も解消することなく長い間社交ダンサーとして活躍しています。彼らも鉢屋組と同じく10ダンサーで、ラテンも日本トップレベルなので、ぜひそちらも注目してもらいたいです。長年2人で踊ってきているからなのか、2人のバランスと安定感が非常に綺麗に見えますね。クイックステップはアップテンポな曲で素早いステップを踊っていくので、どうしても初心者だたリーダーとパートナーのポジションがずれたりして、なかなか踊ることが難しい種目でもあります。ところが2人はそんなことはなく、2人の位置関係が全く崩れない。見ていてなんだか安心しますよね。そんな安定感があるからこそ、2人で一体感を作ることができています。社交ダンスで重要なことが2人で1つのダンスを作ること。それを見ることができるのがこの大西組のダンスなのではないでしょうか。
さて、いかがでしたでしょうか。今回はクイックステップのおすすめ動画を紹介しました。クイックステップはアップテンポでステップの中にもスキップしたり飛んだりするようなものがたくさんあるので、楽しそうな種目ですよね。早いステップを早いテンポで踊ることは体力も使いますからなかなか最初は大変かもしれませんが、練習して踊れるようになると、ジェットコースターに乗っているような疾走感を感じることができてとても楽しい種目です。みなさんもぜひ、練習してスタンダード種目の中で最もアップテンポなクイックステップを楽しんでみてはいかがですか。