漫画というと昔は子どもや若者が読むものというイメージが強かったかもしれません。
ですが最近では大人が読んでも楽しむことのできる、クオリティーの高い作品が増えてきました。
そんな漫画の中には社交ダンスをテーマとしたものもあります。
社交ダンスに興味がある方なら間違いなく楽しめる作品ばかりです。
社交ダンスを題材とした漫画
世の中には数多くの漫画がありますが、社交ダンスをテーマとしたものもいくつかあります。
少し昔の作品だと、社交ダンスを描いた少女漫画『PARTNER』が有名です。
高校生が社交ダンスに挑戦する姿を描いた『背すじをピン!と』や『BUTTER!!!』も人気の漫画です。
ロマンス要素の強い少女漫画『ワルツのお時間』も社交ダンスを題材としています。
こうした漫画を読むと、社交ダンスの練習風景や競技ダンスの様子などを知ることができます。
そして社交ダンスに打ち込む姿を読んでいると、自分も踊ってみたいという気持ちになるものです。
そんな社交ダンスを題材とした漫画の中でも特に読んでいただきたいのが『ボールルームへようこそ』という作品です。
『ボールルームへようこそ』の概要とは?
これは多くの人たちから人気を集めている、社交ダンスに情熱を注ぐ人々を描いた漫画です。
作者は竹内友さんです。
この漫画は月間少年マガジンで連載中で、一時期休止していましたが現在では再開されています。
コミックは講談社コミックプラスから出ていて、現時点では10巻まで販売されています。
この漫画は社交ダンスを取り上げたものの中で非常に人気が高く、テレビアニメ化もされました。
ここではそんな『ボールルームへようこそ』の概要を数話見ていきましょう。
1巻:社交ダンスとの出会い
この漫画の主人公は富士田多々良という中学生の男の子です。
夢中になれることが見つからず悩んでいる多々良は、偶然、社交ダンスの教室へと足を踏み入れることになります。
そこでは同じ中学校に通う花岡雫が社交ダンスの練習に励んでいました。
最初は乗り気でなかった多々良ですが、プロのダンス映像を観て衝撃を受け、社交ダンスの練習を開始します。
この漫画の特徴として、中学生の男の子が社交ダンスをするという設定がおもしろいです。
社交ダンス初心者が練習を重ねるストーリーなので、ダンスの知識がない方でも社交ダンスの世界へすんなりと入っていくことができます。
ダンス未経験にも関わらず、1巻から主人公のダンスの才能が垣間見えるのもおもしろいところです。
そして1巻の最後には思いもよらないハプニングが多々良に起こるので、はやく2巻を読みたくなります。
2巻:パートナー問題発生?
2巻の冒頭では、1巻の終わりに発生したハプニングの続きが描かれます。
多々良がどうやってこのハプニングを乗り越えるのか、読んでいてドキドキすること間違いなしです。
そして2巻の途中には、多々良たちの前に赤城兄弟ペアが現れます。
多々良、雫、赤城兄弟の間でパートナーに関する騒動が持ち上がり、競技会出場へとストーリーが展開していきます。
2巻では社交ダンスのレッスンがより進んで描かれていきます。
読者もレッスンを受けているような感覚で漫画を読むことができるはずです。
社交ダンスについてだけでなく、パートナー間の人間関係についても描かれていることがこの漫画の大きな魅力です。
3巻:社交ダンス競技会出場
3巻では多々良が初めて競技会に出場する場面が描かれます。
雫は高い技術を持っているという設定なので、ダンスの美しさや迫力を描く画風が素晴らしいです。
そして試合では、窮地に立つ多々良がアドバイスを受けながら、パートナーの魅力を最大限に引き立てるダンスを展開していきます。
1巻や2巻で感じていた彼の才能が、この競技会の場で少しずつ発揮されていくのです。
社交ダンスの競技会というのは一般の人には馴染みのない舞台かもしれません。
競技会の様子について知ることができるのも、この漫画の特徴です。
今後、多々良が社交ダンスのダンサーとして、そして人としてどのように成長していくのか、続きがますます気になるところです。
『ボールルームへようこそ』の魅力
多くの人々に読まれている『ボールルームへようこそ』ですが、その魅力とは何なのでしょうか。
人気の秘密の1つが漫画の画風です。
この漫画の絵からは社交ダンスのスピード感や迫力、美しさを存分に感じることができます。
そして主人公が社交ダンス未経験の状態からストーリーが始まるので、社交ダンスに詳しくない人でも楽しく読むことができます。
特に競技としての社交ダンスについて詳しく知ることができるので、興味がある方はぜひ読んでみてください。
もちろんすべてが順風満帆に進んで行くわけではなく、ダンスに悩む場面など、競技としての社交ダンスの厳しい一面も感じます。
そして社交ダンスについてだけでなく、主人公が人として成長していく過程がおもしろいのです。
まとめ
漫画『ボールルームへようこそ』の魅力についてお伝えしてきました。
社交ダンスを始めてみようかなと考えている方にぜひおすすめしたい漫画です。
もちろん、社交ダンスを実際に踊るつもりはないという方が読んでも十分に楽しむことができます。
どちらにせよ、多々良のように社交ダンスの魅力にはまってしまうこと間違いなしの漫画です。