初心者でも楽しめるのが魅力の社交ダンス、何から始めたらいい?

初心者でも楽しめるのが魅力の社交ダンス、何から始めたらいい?

最近はテレビだけでなく、YouTube動画でも目にすることが多くなった社交ダンス。
競技会でプロが舞う華やかなダンスもさることながら、海外の熟年カップルが仲睦まじく踊るさまも魅力的です!
「私もこんなふうに、歳をとってもパートナーの手を取って、楽しくダンスをしてみたい」
そんなふうに思う方も多いのではないでしょうか。

そこで「社交ダンスを習ってみたい、でもどうすればいいかわからない」という未経験の方のために、社交ダンスの魅力とともに、実際に「何から始めればいいのか」をご紹介いたします。

社交ダンスが世代を超えて人気な理由


社交ダンスは、年齢や性別に関係なく、老若男女すべての人が楽しむことができるスポーツです。スクールや大会などで、幅の広い年齢層の方たちと交流が持てます。
社交ダンスの魅力は、なんといってもペアで踊ること。一方がリードし、時に一方がミスをカバーし、二人がお互いを思いやり、支えあう。これが社交ダンスの醍醐味と言っていいでしょう。
社交ダンスの特徴として、基本ステップさえ覚えていれば、初対面の人ともすぐに踊れるという利点があります。だからこそ映画のワンシーンのように「踊っていただけますか?」と、手を差し出すことができるのです
とは言え社交ダンスは「競技」でもあります。プロだけでなく、アマチュアコンペなども数多く開催されており、上手くなりたい人、大会への出場を望む人にとっては、目指すべきやりがいも持てます。

意外と知らない、日本は実は社交ダンス大国

社交ダンスと言うと、いかにも西洋の文化という印象があります。たしかにもともとはヨーロッパの貴族たちの間で発展した踊りでした。
しかし日本でも明治時代、外交上の必要性から上級階級を中心に社交ダンスが導入されました。映画「鹿鳴館」などでも、ウィンナーワルツを踊る紳士淑女の姿が華美に描かれています。

そして戦後は、進駐軍向けに多数のダンスホールが作られたことから、一般庶民の間でも人気に火がつきました。若い男女の出会いの場として、ダンスパーティが大活躍。その時期に流行ったのは、ジルバやマンボなどのアメリカンスタイルです。

そんな影響で、多くの国の中でも、日本はとても社交ダンスが盛んな国のひとつなのです。それゆえ日本全国にダンス教室やサークルが多く存在し、社交ダンスを始めてみたい初心者には、間口が広く開かれていると言っていいでしょう。

社交ダンスの種類

社交ダンスは、大きく分けて3つの種類があります。
「スタンダード部門」「ラテンアメリカン部門」そして「パーティーダンス」
前者2つが競技のあるダンスで、「パーティーダンス」は純粋に楽しむためのダンス。
それぞれまたジャンルが細分化されているので、部門ごとに説明します。

スタンダード(モダン)部門

・ワルツ
・タンゴ
・スローフォックストロット
・クイックステップ
・ヴェニーズワルツ

あまり耳になじみのないスローフォックストロットとは、ラグタイムという音楽に合わせた踊りのこと。クイックステップとは、映画「Shall weダンス?」で使用された「Shall We Dance」の曲に合わせて踊られたステップです。

ラテンアメリカン部門

・ルンバ
・チャチャチャ
・サンバ
・パソドブレ
・ジャイブ

キューバ音楽から生まれたルンバ、スペインの闘牛とフラメンコをイメージしたパソドブレなど、まさにラテン系のダンスです。

パーティーダンス(ソーシャルダンス)

ブルースやマンボ、スクエア・ルンバやジルバといったダンスは、競技種目のないパーティ用のダンスです。とは言え、社交ダンスの基礎を学ぶことができます。

社交ダンスを習うことで、得られるメリット

社交ダンスを習うと、まず何といっても姿勢がよくなります。踊るペアを見ても、背筋がピンと伸びているのがわかります。そして見た目よりも体力を使う動きによって、心肺機能も強くなり、足腰も鍛えられます。健康効果が大きいのです。

また、人と顔を間近に近づけて踊りますから、自然と美容や身だしなみに気をつかうようになります。さらに人に見られている刺激が、アンチエイジング効果にもなるのです。
もしもクルーズ旅行や海外のパーティに出席する機会があった時、社交ダンスを優雅に踊れるのと踊れないのでは、周りの扱いが全然違います。社交ダンスはただの趣味ではなく、お茶やお華のような教養のひとつでもあるのです。
社交ダンスの経験があることは、メリットしかないと言っても過言ではありません。

初心者のためのスタート・ガイド

さて、いよいよ本当に社交ダンスをやってみようと思ったら、実際に何からやればいいのでしょうか。まずは、ダンス教室でレッスンを受けるか、もしくは公民館などが運営しているダンス・サークルに入ることをおすすめします。

20、30代の方なら、まずはダンス教室でお試しレッスンを受けてみてはいかがでしょうか。
地域や教室によって異なりますが、レッスン代はおおよそ次の通りです。
・個人レッスン:30分3,500~6,000円
・グループレッスン:1時間2,000円前後
個人レッスンはプロのダンス講師と一対一のレッスンなので、授業料がお高めですが、グループレッスンの場合はお手頃価格で受けることができます。

また、40代以上の方なら、高齢者層の多い地域のサークルから始めることもできます。こちらは先生がプロ講師とは限らず、ダンス経験の長い上級者の会員が務めることも多いので、気軽に学びやすいです。
また、個人レッスンを受けて自信をつけてから、サークルに入るというのもおすすめです。踊りに慣れていれば、サークル内の人々との交流もしやすいのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか。ご説明したように、社交ダンスは初期費用も安く、道具などをそろえるのに一苦労、なんてことはありません。
「やりたい!」と思った時が「始める時」なのです。
少し引っ込み思案のあなたも、社交的なメンバーの多いの社交ダンスなら心配なしです。
いくつになっても楽しめる趣味として、ぜひチャレンジしてみてくださいね!