競技ダンス=社交ダンス!? その魅力をわかりやすく徹底解説

競技ダンスは社交ダンスを競技化したもの。
映画『Shall we ダンス?』やバラエティ番組、最近ではSNSなどで目にする機会が増えたため、
名前は知っていても「実はよくわからない」という方も多いですよね。
この記事では競技ダンスの魅力や種目、ドレスや学連などについて、分かりやすくご紹介します。

競技ダンスとは?

競技ダンスは社交ダンスそのものでありながら、技術と芸術性を審査員が評価するスポーツです。
服装や音楽、基本的なステップは社交ダンスと同じですが、
競技会ではその迫力躍動感がけた違い。
初めて見る方は、イメージとのギャップに驚くかもしれません。

競技ダンスが題材の漫画

テレビ番組だけでなく、漫画でも競技ダンスが取り上げられています。

  • 『背すじをピン!と』… 熱血スポコン系
  • 『ボールルームへようこそ』… ダンス初心者の成長物語
  • 『ワルツのお時間』, 『PARTNER』… 少女漫画視点の正統派

漫画では、競技会での勝敗や練習過程、ペアのドラマ性が描かれています。
現実でも「一晩中練習!」とまではいきませんが、勝ちたい思いから頑張る人たちの姿は
まさにスポ根の世界と言えます。

競技ダンスの種目

競技ダンスは大きく「スタンダード(モダン)」「ラテン」の2つに分かれ、下記の計10種目があります。

  • スタンダード(5種)
    ワルツ / タンゴ / スローフォックストロット / クイックステップ / ヴェニーズワルツ
  • ラテン(5種)
    チャチャチャ / サンバ / ルンバ / パソドブレ / ジャイブ

競技会によって、1種目ごとで競う「単科戦」や、スタンダード5種目総合、ラテン5種目総合、
あるいは10種目すべて踊る「10ダンス」など、さまざまな形式が開催されます。

ラテン種目の魅力

スタンダードでは男女がホールドを組み続けますが、
ラテンは組んだり離れたりする時間が多いのが特徴。
リズミカルで軽快な音楽だけでなく、ゆったりセクシーなルンバもあり、
ダンスの幅が広い点が大きな魅力です。

競技ダンスのランキング・級制度

競技ダンスを始めると「A級」「B級」「ノービス」などの言葉を耳にするでしょう。
これは階級を表しており、競技会ではプロとアマチュアが分かれているうえ、
さらにA級をトップとしてB級、C級……と続きます。

  • A級(トップクラス)
  • B級
  • C級… など
  • ノービス(級なし)… 新規登録者向け

昇級条件は主催する競技団体(JBDF、JCF、JDCなど)ごとに異なるため、
所属団体のルールをチェックしてみましょう。

学生(学連)で楽しむ競技ダンス

社交ダンスといえば大人のイメージが強いですが、学連(学生競技ダンス連盟)という
大学の競技ダンス部も存在。
学連に加盟している各大学のダンス部が競技会を開き、
「夏全」「冬全」と呼ばれる全日本戦では、全国の学生が集まり熱戦を繰り広げます。

練習着とドレス

普段の練習は、動きやすい練習着(女性ならスカートやパンツ、男性はシャツにパンツなど)で踊ります。
競技会では女性がドレス男性が燕尾服やラテシャツで正装し、
非日常的な華やかさを味わえるのも競技ダンスの醍醐味です。
初心者は必ずしも購入の必要はなく、レンタルや譲ってもらう方法もあります。

気負わず競技会にエントリーしてみよう!

「もっと上手くなってから…」と躊躇する方も多いですが、
思い切ってエントリーしてみると新たな世界が開けます。
競技用の衣装や会場の雰囲気、観客の熱気など、普段のレッスンでは味わえない
とっておきの体験ができますよ。
勝ち負けにこだわらず、ダンスを楽しむ気持ちで挑戦してみてはいかがでしょう。


社交ダンスのレッスンを探す

まとめ

競技ダンスは社交ダンスを競技化したもので、技術だけでなく芸術性や表現力を競う
特別なスポーツ。
「スタンダード」と「ラテン」計10種目があり、衣装や競技会の華やかさも大きな魅力です。
学連や社会人のアマチュア、プロまで幅広く競技が行われており、
階級や団体によってルールが少しずつ異なります。

「気になるけど難しそう…」と思っている方も、
まずは教室やサークルでレッスンを始めてみると意外なほど楽しめるものですよ。
いずれは競技会にエントリーして、新たな刺激を味わってみてはいかがでしょうか。