競技ダンスのスタンダードとは?特徴や上達のコツなど詳しく解説

競技ダンスのスタンダードとは?特徴や上達のコツなど詳しく解説

競技ダンスに興味があるけど、どんな感じなんだろう?身長は低身長じゃダメ?最近、競技ダンスを習い始めたけど、初心者脱出してもっと上達したいな。競技会用のドレスやメイク、ヘアースタイルはどんな感じ?
競技ダンスには大きくわけて「スタンダード」と「ラテン」の2種類があり、踊ったことがない人でも、馴染みのある言葉がいくつかあることに気付くでしょう。今回はスタンダード種目をテーマに、特徴から上達のコツなど詳しく解説していきます。

競技ダンスのスタンダードにはどんな種類がある?

大きく分けてスタンダードラテンの2種類があり、スタンダード、モダン共に5種目あります。競技ダンスをやったことがない人でも、ディズニーの名作でプリンセスたちが踊るようなイメージならわきます。男女が腕の枠を作ったまま踊るのが特徴です。
スタンダードは「ボールルーム」「モダン」と呼ばれることもあります。では、各種どんな特徴があるのか、解説していきます。

世界レベル 競技ダンスのスタンダード種目の動画

スタンダードには5種目あります。まずは、スタンダード種目がどんなものか、2019年世界大会の準決勝をご覧ください。

競技ダンスのスタンダード種目とはどんなもの?

それぞれの特徴を見てみましょう。

ワルツ

ワルツは1.2.3と3拍子のリズムで、ゆったりとした踊りです。日本語だと「円舞曲」といわれ、大きく優雅に回転しながら踊るのが特徴です。スタンダード種目の中で人気のある踊りであり、一番よく踊られます。

タンゴ

力強く情熱的な曲調のタンゴは、4拍子のリズムで1拍と3拍目に強いアクセントがあるのが特徴的です。他スタンダードとは違い、男性の二の腕の後ろに女性の左腕を回りこませるように組むことで、タンゴの激しい動きができます。競技ダンスではワルツの次に踊ることが多いため、対比を表現して踊ります。

ヴェニーズワルツ

ワルツと何が違うの?と思った方もいるでしょう。ワルツと同じ3拍子ですが、ヴェニーズワルツはテンポが速い踊りです。別名ウィンナーワルツともいい、宮廷の舞踏会などでも踊られる格調高いダンスで華やかな雰囲気がありますが、ステップの数自体は他種目に比べ、圧倒的に少ないのが特徴です。

スローフォックストロット

聞きなれない言葉ですが、ゆるやかで流れるような踊りが特徴です。ワルツと踊り方が似ているように見えるかもしれませんが、4拍子の音楽でありながら、1拍目と3拍目にアクセントがあります。

クイックステップ

速いテンポの曲に合わせ、軽快で素早いダンスです。4拍子で1拍目と2拍目にアクセントがあります。飛んだり、跳ねたり、走ったり、時にコミカルであったりと、ダンスに馴染みのない人でも見ていて楽しい種目です。

競技ダンスのスタンダード 上達のコツ

競技ダンスを始めたら最初に覚えるべき動きはダンスステップです。種目ごとにたくさんのステップがあるので、覚えるには時間がかかります。今後ステップを覚えていく上で、是非おさえておきたいポイント4つを紹介します。

ポイント1 基本姿勢

キレイに見えるかどうかは姿勢がポイントになります。片足に重心が乗ると美しく見えないので、両足に均等に体重をかけることを意識し、ひざを伸ばしてまっすぐに立ちます。
お尻を引き締め、頭から首、背中、腰、脚まで全てのパーツが、天井から糸で吊るしたようにまっすぐ伸びることを常に心がけてください。そのまま身体の力は抜き、あごを引けばダンスが格段にキレイに見えます。

ポイント2 歩き方

足を出すときにひざから下ではなく、骨盤を意識して足の根元から動かすイメージで、大股で歩くことを心がけます。うれしいことに太ももの裏も鍛えられ、骨盤のゆがみも矯正される効果があり、生理痛が緩和されることもあるようです。

ポイント3 リズムの取り方(カウント)を覚える

覚えるというと試験勉強とは違い、感覚的に身体に覚えさせる必要があります。曲に合わせてリズムを取りつつ、お手本の動きを意識して覚えます。頭で覚えるのではなく、身体が覚えているという感覚です。

ポイント4 全体のイメージを覚えよう

慣れないうちはステップが踏めないと落ち込みがちです。足の運びは重要ですが、動作を細分化して覚えてはいけません。まずはリズムを刻みながら、どんな動きをしているのか、全体のイメージで覚えましょう。

競技ダンス スタンダード 身長は低いとダメ?

よく身長が低いけど大丈夫かな?と心配する人がいます。競技ダンスは男女ペアで一緒に踊りますが、身長の低さよりも問題になるのが身長差です。特にスタンダード種目はホールドをして踊るため、身長差は大きな悩みの種になります。しかし、身長差のあるペアでも工夫を重ねることで、上手に踊れるようになります。
男性のシューズは3cm、女性のヒールは7cm程度あります。
男女差は10cmくらいが適当といわれています。

身長差あり

良い点:トップが広く見えやすい。
悪い点:男性のホールドの位置が難しい。女性はがんばって進まないといけない。

身長差なし

良い点:歩幅が出しやすい。
悪い点:トップが狭く見えがち。

競技ダンスのスタンダード ドレスはどんな衣装?

男性は燕尾服(テールコート)、女性はロングドレスが一般的です。

引用:マンテンショップ ダンス衣装 社交ダンス衣装 
https://store.shopping.yahoo.co.jp/shop-manten/dm800d3.html

引用:GRACE 女性用 男性用の社交ダンス衣装通販

https://www.danceshop-grace.jp/item/revolution/

競技ダンスのスタンダード メイクのやり方は?

競技ダンスで使うメイクは、普段のメイクとは異なります。特に競技ダンスは見た目よりとてもハードなスポーツで、汗をたくさんかきます。したがって、汗にも強い舞台用化粧品を使う必要があるのです。老舗ダンス専門店「チャコット」なら全てそろいます。

引用:Chacott チャコット公式通販サイト

https://shop.chacott.co.jp/

舞台品化粧メーカーは他にもありますが、競技会会場にもよく出店しているチャコットなら間違いないでしょう。何を買っていいかわからなかったら、チャコットに直接行って、ダンス経験豊富なスタッフからアドバイスをもらいましょう。

競技ダンスのスタンダード 髪上げのやり方

競技ダンスは踊りだけでなく、見た目の印象も大事になります。実はスタンダード種目とラテン、髪型が異なるのは知っていますか?スタンダード部門では髪上げ必須で、競技会の服装規定に書いていなくても、暗黙のルールです。
競技ダンス用の髪上げの仕方を説明しているYouTubeビデオです。
まずは女性用です。


次は男性用になります。

まとめ

競技ダンスのスタンダードについて、特徴からコツ、ドレスやメイク、髪上げについてを詳しく解説してきました。ダンスのスキルも確かに大事ですが、衣装やメイク、髪型も大きく印象を与えます。また、姿勢や歩き方といった基本も、常に意識しなければいけないこともわかりました。