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基礎練習や予備運動として踊る選手も少なくない社交ダンスのヴェニーズワルツ、別名ウィンナーワルツです。
ベースになるのは社交ダンスのモダンの基礎ともいえるナチュラルターンです。
社交ダンスのヴェニーズワルツとは?
シンプルなステップしかないからこそ社交ダンスのヴェニーズワルツは恐ろしい。
選手によって、ひたすらナチュラルターンだけを続けるタイプ、決まった回数を繰り返すタイプ、フレッカールやスタンディングスピンなどのステップに富んだ踊りをするタイプと分かれますが、とにかく集中力との闘いです。
WDSF European DanceSport Championship 競技会でのヴェニーズワルツ決勝戦
WDSF European DanceSport Championship 準決勝戦、ヴェニーズワルツの動画です。
MJonathan Wilkins & Katusha Demidova によるヴェニーズワルツ・デモンストレーション
2007年の MJonathan Wilkins & Katusha Demidova 組(ジョナサン・ウィルキンス&カチューシャ・デミドゥバ)のヴェニーズワルツです。
競技としてはシンプルなヴェニーズワルツですが、デモンストレーションだと優雅で華やかですね。
社交ダンスのヴェニーズワルツの歴史
社交ダンスのヴェニーズワルツ、別名ウィンナーワルツの起源はとても古く、1番初めはレントラーという名前で舞踏民族が踊っていたそうです。
当時も非常に親しまれていましたが、アルプス地方から舞踏会の舞台にたったのは1750年。
現在のヴェニーズワルツ、もしくはウィンナーワルツという名前でウイーンの宮廷舞踏会に登場したのです。
そう、ウィンナーとはウィーンのこと。ウィーンの宮廷舞踏会から、この名前がつけられたのですね。
さらに1814年、ナポレオン戦争の終結後。事後処理のために開かれたウィーン会議の舞踏晩餐会で、ヴェニーズワルツは披露されます。
ヨーロッパの代表者たちは感動、中でもヨハンシュトラウス1世とヨーゼフランナーはヴェニーズワルツの魅力に取りつかれてしまいます。
この2人がヴェニーズワルツの存在を広くヨーロッパ中に示したことで、瞬く間に人気を博し、現在まで語り継がれることになりました。
ちなみに、現状のヴェニーズワルツの様式を完成させたのはヨハンシュトラウス1世の息子 ヨハンシュトラウス2世です。
彼は今でも「ワルツ王」と呼ばれていますね。