社交ダンスのチャチャチャを初心者向けに解説!特徴・コツ・おすすめ動画で学ぼう

社交ダンスには「ワルツ」や「タンゴ」が有名ですが、ラテン種目の「チャチャチャ」については、
あまり聞いたことがないという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、チャチャチャの歴史やステップの特徴、かっこよく踊るためのコツをご紹介します。
これからチャチャチャを練習する方や、ラテン種目に興味がある初心者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

社交ダンスのチャチャチャとは?

チャチャチャとは

社交ダンスの「チャチャチャ」は、キューバ発祥のラテン種目のひとつで、
4拍子の速いテンポに乗せて踊るダンスです。
スピーディーかつキレのある動きが要求されるため、競技会でも盛り上がりを見せる種目の一つといえます。

社交ダンスは大きく分けてスタンダード種目とラテン種目に分類され、チャチャチャは下記のラテン5種目の中に含まれます。

スタンダード種目 ラテン種目
  • ワルツ
  • タンゴ
  • スローフォックストロット
  • クイックステップ
  • ヴェニーズワルツ
  • ルンバ
  • サンバ
  • チャチャチャ
  • パソドブレ
  • ジャイブ

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社交ダンスのチャチャチャの歴史

チャチャチャの歴史

チャチャチャは1950年代のキューバで誕生しました。もとは「マンボ」というダンスから派生したとされており、
マンボを踊っているときに床を鳴らす音が「チャチャチャ」と聞こえたことが名前の由来です。

マンボより少しゆっくりとしたテンポのチャチャチャは、当時のキューバで人気を博し、
その後世界的にマンボブームが起こる中でもチャチャチャが踊りやすいと好評でした。
いまでは社交ダンスのラテン5種目の一つとして多くのダンサーに愛されています。

社交ダンスのチャチャチャはどんなダンス?

チャチャチャとはどんなダンス?

チャチャチャはスピード感とキレが求められるラテン種目で、競技会では1番目または2番目に踊られることが多いです。
スタンダード種目のようにフロアを大きく移動せず、基本的にはその場を中心に踊るのが特徴。

社交ダンスでは反時計回りにフロアを進む「ラインオブダンス(LOD)」というルールが基本ですが、
チャチャチャにはラインオブダンスがありません。体を大きく動かすことが少なく、
競技者同士がぶつかりにくいため、進行方向の制限がなくても安全に踊れるというわけです。

いかにスピーディーかつ優雅に踊れるかがチャチャチャを魅力的に見せるポイント。
大きな動きはありませんが、そのぶん細かなテクニックやステップを磨く必要があります。

チャチャチャのステップの特徴

代表的なステップには「ニューヨーク」や「ショルダートゥショルダー」などがあり、
どちらも体を素早く“シュバッ”と振り向かせるようなキレが求められます。

チャチャチャとルンバは音楽的にも似ていますが、テンポが速く陽気なイメージのチャチャチャに対し、
ルンバはより情熱的でゆっくりとした動きが特徴です。
チャチャチャを踊るにはルンバよりも一段高いスピードとテクニックが必要となるため、難易度は少し上がります。

社交ダンスのチャチャチャは初心者でも踊れる?

初心者でも踊れる?

チャチャチャは全10種目の中でもやや難易度が高めといわれています。テンポが速く、
ステップの正確さやスピード感が求められるため、社交ダンスを始めたばかりの初心者がいきなりマスターするのは難しいでしょう。

しかし、同じラテン種目の中で比べると、チャチャチャにはそれほど複雑なステップが登場しないため、
意外に初心者でも取り組みやすい部分があります。まずはルンバやサンバを覚えてからチャチャチャに挑戦するとスムーズです。

どうしてもチャチャチャを早く踊ってみたい方は、レッスンの先生に「チャチャチャに挑戦したい」と伝えておくと、
基礎が身についた段階でステップを教えてくれるでしょう。

チャチャチャをかっこよく踊る3つのコツ

かっこよく踊るコツ

チャチャチャをかっこよく見せるためには、次の3つのポイントを意識してみましょう。

  1. ヒップアクションを上手く使う
  2. カウントを同じようにとらない
  3. 4の音取りを均等にしない

1. ヒップアクションを上手く使う

チャチャチャでは、お腹を引き上げた状態(ボディトーン)を保ちながらヒップアクションを行うのがポイント。
上半身を引き上げつつ、下半身でヒップアクションを行うことで上下の抵抗が生まれ、
素早くキレのあるヒップの動きを実現できます。

2. カウントを同じようにとらない

チャチャチャは4拍子(1・2・3・4)ですが、すべての拍を同じ長さでカウントしていると曲についていけなくなりがち。
ベーシックステップの1で加速する、2〜4はリズムを意識してステップを踏むなど、
どこでスピードを上げ、どこで止まるかを明確にすると踊りやすくなります。

3. 4の音取りを均等にしない

4拍目をカウントどおりに取らず、早めに一拍分を消化するイメージで動くと、
ロックステップやシャッセステップがスムーズに決まりやすいです。
「1/4・3/4・1」のように、4の拍を細かく刻む感覚で踊ってみましょう。

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社交ダンスのチャチャチャでおすすめの曲

チャチャチャはアップテンポでノリのいい曲が多く、踊っていて楽しくなるのが魅力。
ここでは有名アーティストの楽曲をチャチャチャ向けにアレンジしたものを3曲ご紹介します。

  1. Dynamite(BTS)
  2. Sugar(Maroon 5)
  3. Bad Romance(Lady Gaga)

Dynamite

世界的に人気のK-POPグループ、BTSの大ヒット曲。リズムが取りやすく、ダンサーも観客も盛り上がる1曲です。

Sugar

Maroon 5の代表曲をチャチャチャ向けにアレンジ。ややテンポが速くなっており、より軽快な雰囲気で踊れます。

Bad Romance

Lady Gagaの名曲をチャチャチャ風にアレンジしたバージョン。個性的なメロディーが南米っぽさを強調し、印象に残るパフォーマンスを演出できます。

社交ダンスのチャチャチャでおすすめの動画

最後に、チャチャチャを学んでいる方にぜひ見てほしい動画を3つご紹介します。

  • 初心者向けのステップ解説動画
  • シャッセのバリエーション解説動画
  • 世界チャンピオンの華麗なチャチャチャ

まずは初心者向けの動画を見てみよう

カウントのみでステップをゆっくり解説しているため、初めてチャチャチャに触れる人にぴったり。
ベーシックステップのイメージを頭に入れておきましょう。

チャチャチャのシャッセが苦手な方におすすめ

9種類のシャッセを解説し、それぞれの音の取り方や動き方を紹介。シャッセに苦手意識がある方は必見です。

世界チャンピオンのチャチャチャ

2010年の日本インター・プロフェッショナルラテン部門優勝、リカルド・コッキ組のダンス。
キレのある動きと表情の余裕がまさに世界トップレベルの魅力。緩急の付け方も大いに参考になります。

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まとめ

社交ダンスのラテン種目「チャチャチャ」は、速いテンポとキレのあるステップが特徴的なダンスです。
スタンダード種目のようにフロアをぐるりと回らず、その場で踊るのが大きな特徴といえます。

速い音楽に合わせるため難易度はやや高めですが、慣れれば踊り切ったときの爽快感は抜群。
ヒップアクションやカウントの取り方を工夫し、かっこよく踊れるようぜひ練習を重ねてみてください。
明るくノリのいい音楽を選ぶと、モチベーションもいっそう上がりますよ。

軽快な社交ダンスを踊りたいという方は、ぜひチャチャチャに挑戦してみてください!