社交ダンスのスタンダード種目の一つであるスロー・フォックストロット。
場面によっては「スロー」や「フォックス」「フォックストロット」と呼び方が変わることもありますが、
どれも同じ種目を指しています。ここでは、その特徴や動画、歴史をご紹介し、
スロー・フォックストロットの魅力に迫ります。
目次
社交ダンスのスロー・フォックストロットとは?
スロー・フォックストロットの大きな特徴は、4拍子を1拍目と3拍目にアクセントを置いて踊る点です。
ゆったりとしたペースの中でも、滑らかに前進・後退を繰り返すことで、
流れるような動きを生み出すのが魅力。まるでフロアを優雅に漂うような感覚を味わえます。
その反面、競技会などではフロア全体をダイナミックに使うことも多く、
スローならではの伸びやかなステップと移動距離によって、観客を魅了する迫力も併せ持っています。
WDSF PD World Standard競技会でのスロー決勝戦
下記の動画は「WDSF PD World Standard」決勝戦におけるスローフォックストロットです。
スロー・フォックストロットというと優雅さをイメージしがちですが、
競技の舞台では移動距離も大きく、ダイナミックな一面を見ることができます。
Victor Fung & Anastasia Muravyevaのデモンストレーション
また、こちらはWSSDF 2010でのビクター・ファン&アナスタシア・ムラヴィエヴァ組によるスロー・フォックストロット。
独創的な雰囲気と綺麗な曲線美に思わず見入ってしまうほど。ペアの完成度が高く、芸術性を感じるムーブが魅力的です。
スロー・フォックストロットの歴史
スロー・フォックストロットの起源は、19世紀に生まれた「ラグタイム」というアップテンポの音楽に合わせて
踊られていたのが始まりとされています。当初は激しい動きが多く、スローとはほど遠いダンスだったのです。
その後、1912年頃に“カッスル夫妻”が歩行の動きを取り入れた「カッスルウォーク」を考案し、
さらに速い曲を「クイックステップ」、ゆっくりな曲を「スロー・フォックストロット」という形で分け始めたことで、
今のような優雅なスタイルが確立されます。
1914年にはイギリスを中心に大流行し、パーティーや競技会で取り入れられるように。
現在ではスタンダード種目を代表する人気ダンスとして定着し、滑らかな動きと奥深いテクニックで
多くのダンサーに愛されています。