競技ダンスに興味があるけど、どんな感じなんだろう? 身長が低くても平気?
もっと上達したいけどコツはあるの?
ドレスやメイク、ヘアースタイルはどう選べばいいの?
競技ダンスには大きくわけて「スタンダード」と「ラテン」の2種類があり、踊ったことがない人でも馴染みのあるステップ名があるかもしれません。本記事ではスタンダード種目をテーマに、特徴から上達のコツ、ドレスやメイクなどを詳しく解説します。
目次
競技ダンスのスタンダードにはどんな種類がある?
大きく分けてスタンダードとラテンの2種類があり、スタンダードは5種目。まさに“舞踏会”のイメージに近く、男女がホールドを組んで踊るのが特徴です。
その5種目とは:
- ワルツ
- タンゴ
- ヴェニーズワルツ
- スローフォックストロット
- クイックステップ
まずは世界レベルの競技ダンス、スタンダード種目の迫力ある動画をどうぞ。
競技ダンスのスタンダード種目と特徴
ワルツ
3拍子でゆったりとした踊り。1拍目に強いアクセントを置き、滑らかに回転しながら上下運動を伴います。スタンダードの定番ダンスで花形種目と言えるでしょう。
タンゴ
4拍子で1拍目と3拍目にアクセント。スタッカートを意識した力強い動きが特徴で、ワルツとは対照的な情熱的ダンスです。踊るときのホールドも他種目と違い独特です。
ヴェニーズワルツ
ワルツよりもテンポが速く、回転動作が多いのが特徴。ステップ数は少なめですが、回転を連続するため上級者向けと言われます。ウィーンの舞踏会を思わせる華やかなダンス。
スローフォックストロット
4拍子で1拍目と3拍目にアクセント。優雅にフロアを滑るように移動し続けるダンスで“止まらない動き”が魅力。ワルツと似ているようで違いがあり、習得が難しいとされます。
クイックステップ
名前の通りテンポが速く、跳ねたり走ったりと軽快なステップが特徴。4拍子で1拍目と2拍目にアクセント。見ているだけで楽しくなるような明るい雰囲気のダンスです。
競技ダンスのスタンダード、上達のコツ4つ
初心者がスタンダード種目を練習する際に意識すべきポイントをまとめます。
1. 基本姿勢
どの種目でも姿勢は命。両足に均等に体重をかけ、ひざを伸ばしてまっすぐ立つのが基本。お尻をキュッと締め、頭から足元まで糸で吊るされたようにまっすぐなイメージを。
2. 歩き方
足を出す時はひざ下だけでなく、骨盤から脚を動かす感覚で大きく踏み出します。体幹を意識して歩幅を出すと、見た目もダイナミックに。
3. リズム(カウント)の取り方
頭で覚えるよりも、音楽を聞きながら身体にリズムを刻むのが大事。各種目のカウント(例えばワルツ=1-2-3、タンゴ=T-A-N-G-Oなど)を身体で覚えましょう。
4. 全体イメージを掴む
細かいステップだけに意識を向けず、全体の流れや曲とのマッチングを意識するのがポイント。「ここで回転」「ここでフォローに合わせる」など、大局的に捉えると上達が早いです。
身長は低いとダメ?スタンダード種目の身長問題
「身長が低いけど大丈夫?」という不安がある方もいますが、問題になるのは身長差です。スタンダードではホールド時に身長差があるとやりづらさはあるものの、工夫次第で解決できます。
男女差10cm前後が理想と言われますが、必須ではありません。男性シューズは約3cm、女性ヒールは7cm程度と靴でも調整できますし、レッスンで体の位置を合わせることも可能なので心配不要です。
競技ダンスのスタンダード ドレス
スタンダード部門の衣装は男性は燕尾服、女性はロングドレスが一般的。
ロングドレスは膝下から足首まで隠れるほどの丈で、露出が少なく、フリルや飾りで華やかさを演出。ボリュームたっぷりに広がるデザインで優雅さを際立たせます。
値段はピンキリですが、初めのうちは安めや中古ドレスを利用し、本格的に競技会に出るようになってからオーダーメイドを検討するとよいでしょう。
スタンダードのメイクとヘアースタイル
メイク
競技ダンスでは舞台用のメイクが基本。汗をかいても落ちにくいチャコットなどのプロ仕様が人気です。
競技会では照明が強いので、濃いめのアイメイクやシャドウを使うのが一般的。遠目からでも表情が映えるよう工夫しましょう。
ヘアースタイル
スタンダード種目は髪をまとめあげる「髪上げ」が基本で、男女共におくれ毛を出さずしっかり固めます。
女性はシニヨンやポニーテールをジェルやスプレーでガチガチに固定し、装飾をプラスすることも。男性もヘアジェルなどでオールバックにまとめ、清潔感を出しましょう。
▼スタンダードの髪上げ動画例
▼男性向け例
まとめ
競技ダンスのスタンダードについて、種目の特徴や上達のコツ、衣装・メイク・ヘアスタイルまでご紹介しました。
ワルツ・タンゴ・ヴェニーズワルツ・スローフォックストロット・クイックステップの5種目は、それぞれ曲調やステップが異なり、踊りの表現にも違いがあります。
まずは姿勢・歩き方・リズム・全体イメージを意識して練習し、ドレスや髪型にこだわれば、競技会でも華やかに踊れるでしょう。
身長や体型など気にしすぎず、ぜひチャレンジしてみてください!