アマチュアを応援する三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権

  • 第43回 三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権大会(予定)
  • 開催日:2023年10月21日、22日
  • 場所:東京体育館
  • 郵便番号:151-0051 
  • 住所:渋谷区千駄ヶ谷1-17-1

社交ダンスで有名な競技会のひとつとして三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権があります。TBSテレビ「金曜日のスマイルたちへ」(通称:金スマ)の社交ダンス企画で浅田舞さん&オチョペアが挑戦し、シニアI選手権で2位を獲得し、世界への扉を開いた経緯が放送され話題になったり、月刊少年マガジン「ボールルームへようこそ」でも取り上げられているので、社交ダンスそのものに興味のなかった方でもこの競技会については聞き覚えがあるのではないかと思います。

昨年の三笠宮杯は、川崎とどろきアリーナにて11月19日、20日に開催されました。この記事では三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権の概要、歴史、歴代の優勝者、審査される部門・種目、開催時間と内容、2022年の結果、観戦する方法とチケットの入手方法、SNSとの連動企画についてお伝えいたします。

三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権の概要

三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権は社団法人 日本ダンススポーツ連盟(JDSF)が主催するアマチュアの競技会です。毎年秋に開催されており、昨年も川崎市とどろきアリーナで開催されました。子供から大人まで2日間合計で400組以上の選手が参加されましたが、アマチュアの競技会とは言ってもかなりレベルが高く、特に決勝に残る選手はプロとは別のスタンスのアーティストと言える選手で、非常に見応えのある競技会です。

三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権の歴史

「三笠宮杯」というからには皇室とご縁が深いことは誰もが気づいていると思いますが、故三笠宮崇仁親王が1980年(昭和55年)に日本アマチュアダンス協会(JADA)の総裁に就任され、その記念に「三笠宮杯」の名前がつけられたそうです。故三笠宮崇仁親王は、ダンスに対する造詣が深く、ご自身がダンスの名手でもあったそうです。

第1回三笠宮杯(テンカップ) は1981年(昭和53年)川崎市中小企業福祉会館にて開催され、故三笠宮崇仁親王、百合子妃殿下がご臨席されたそうです。それから40年以上毎年三笠宮杯として開催されています。

三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権|歴代の優勝者

三笠宮杯歴代の優勝者について、正確さを記すため現在JDSFのホームページに記録の残っている2006年以降の結果から優勝者のみを抜粋させていただきます。競技ダンスをよくご覧になる方は現在活躍している選手や、パートナーが変わった選手、ターンプロした選手、競技選手を引退された先生など16年間の変遷も見ることができるかと思います。初めてご覧になる方も、少し知っている方がより楽しめると思います。

年度
三笠宮杯スタンダード 三笠宮杯ラテン 会場
2006
石原正幸&齋藤愛 瀬古薫希&瀬古知愛 東京体育館
2007
石原正幸&久保斐美 瀬古薫希&瀬古知愛 東京体育館
2008
石原正幸&久保斐美 久保田弓椰&久保田蘭羅 東京体育館
2009
石原正幸&久保斐美 久保田弓椰&久保田蘭羅 東京体育館
2010
石原正幸&久保斐美 久保田弓椰&久保田蘭羅 東京体育館
2011
石原正幸&久保斐美 久保田弓椰&久保田蘭羅 東京体育館
2012
石原正幸&伊藤沙織 久保田弓椰&久保田蘭羅 駒沢オリンピック公園総合運動場体育館
2013
石原正幸&伊藤沙織 久保田弓椰&久保田蘭羅 東京体育館
2014
石原正幸&伊藤沙織 久保田弓椰&久保田蘭羅 東京体育館
2015
オレクシーグザー&太田吏圭子 久保田弓椰&久保田蘭羅 東京体育館
2016
小嶋みなと&盛田めぐみ <藤井創太&吉川あみ 東京体育館
2017
小嶋みなと&盛田めぐみ 藤井創太&吉川あみ 東京体育館
2018
小嶋みなと&盛田めぐみ 藤井創太&吉川あみ 駒沢オリンピック公園総合運動場体育館
2019
小嶋みなと&盛田めぐみ 藤井創太&Dariia Marinesku 駒沢オリンピック公園総合運動場体育館
2020
小嶋みなと&盛田めぐみ 大西大晶&大西咲菜 川崎市とどろきアリーナ
2021
大西大晶&大西咲菜 藤井創太&中村安里 駒沢オリンピック公園総合運動場体育館
2022
小嶋みなと&盛田めぐみ 大西大晶&大西咲菜 川崎市とどろきアリーナ
※敬称略

三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権で審査される部門、種目について

三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権で審査される部門は下記のとおりです。U-25については昨年は25歳で区分されましたが、開催年によって違う年齢で区切られています。また、全日本シニアⅠについては今年から新設されています。

審査される部門

・三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権|スタンダード/ラテン(15歳以上)
・全日本シニアⅠダンススポーツ選手権|スタンダード/ラテン(30歳以上)
・全日本PDダンススポーツ選手権|スタンダード/ラテン(PD選手24組まで)
・U-25|スタンダード/ラテン(25歳以下)
・ジュニア|スタンダード/ラテン(15歳以下)
・ジュブナイル|スタンダード/ラテン(11歳以下)

審査される種目

三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権、シニアI選手権、全日本PDダンススポーツ選手権については決勝ではスタンダード、ラテンともに5種目で審査されますが、それ以外は5種目の中から2種目か3種目で審査されます。初めてご覧になる方のためにスタンダード、ラテンのそれぞれ5種目について簡単に説明させていただきます。

スタンダード部門

・ワルツ…ゆったりとした優雅な3拍子のリズムで社交ダンスでは定番的なダンス。
・タンゴ…アルゼンチンからヨーロッパに伝わったタンゴでコンチネンタルタンゴと呼ばれるダンス。
・ヴェニーズワルツ:ウィーン発祥のリズミカルな3拍子のワルツ。ウィンナーワルツと呼ばれるダンス。
・スローフォックストロット…映画音楽のようなゆったりと滑らかな印象のダンス。
・クイックステップ…跳んだり走ったりフロアを高速で移動する楽しい印象のダンス

ラテンアメリカン部門

・チャチャチャ…キューバ起源の曲でリズミカルでキレがあり楽しいダンス。
・サンバ…南米からヨーロッパ伝わった明るく楽しい印象のダンス。
・ルンバ…キューバからヨーロッパに伝わった大人っぽくムーディーでセクシーなダンス。
・パソドブレ…スペインの闘牛とフラメンコをイメージした力強いダンス。
・ジャイブ…アメリカ生まれで早いリズムで足を蹴り上げたり跳ねたりする難易度の高いダンス。

三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権の開催時間、内容について

1日目の開場は10:00頃、11:00から予選が始まり15:45のグランドセレモニーが開催されたあとすぐにシニアIラテンの決勝。金スマで特集されていた浅田舞さんとオチョこと進藤学さん(蜷川博信&浅田舞ペア)が出場されたのはこのシニアIラテン部門です。その後各部門の準決勝から決勝までが開催され19時過ぎに閉場。1日目に決勝が行なわれたのは三笠宮杯スタンダード、シニアIラテン、U-25スタンダード、ジュニアスタンダード、PDラテン、ジュブナイルスタンダードです。

2日目は9:00開場、10:00からは三笠宮杯ラテンの1次予選、14:10にグランドセレモニーが開催され、その後シニアIスタンダードの決勝が始まります。2日目の決勝は三笠宮杯ラテン、シニアIスタンダード、U-25ラテン、ジュニアラテン、PDスタンダード、ジュブナイルラテンと、見る人を飽きさせない構成になっています。

2022年三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権の結果

三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権の結果について今回は2日間総合の結果を6位まで掲載させていただきます。

三笠宮杯|全日本シニアⅠ|日本PD

三笠宮杯
スタンダード
三笠宮杯
ラテン
シニアI
スタンダード
シニアI
ラテン
PD
スタンダード
PD
ラテン
1位
小嶋みなと&盛田めぐみ 大西大晶&大西咲菜 小林潤一&小林麻衣 村瀬賢一&小笹詩織 オレクシーグザー&太田吏圭子 山本武志&木嶋友美
2位
大西大晶&大西咲菜 五月女光政&五月女叡佳 髙杉耕一&髙杉綾子 蜷川博信&浅田舞 久保田弓椰&徳野夏海 久保田弓椰&徳野夏海
3位
五月女光政&五月女叡佳 海老原拳人&タカギルナ 村瀬賢一&小笹詩織 野村亮&木内美奈 山本武志&木嶋友美 岸田肇&岡田祐子
4位
Tudor Andrei&吉川あみ Tudor Andrei&吉川あみ 石井恒吉&石井紘子 白井泰昭&井上渚 高橋一昌&高橋由紀子 新屋秀和&滝川 絵理
5位
守屋駿&盛田 舞香 今西竜矢&今西心菜 森晃士&森仁美 矢野貴大& 小川真代 喜多田芳起&細田千代 Kevin&河岡 宏美
6位
飯沼 孟大&馬場えりな ホワイトン謙心&ホワイトン夏奈実 FLORES MICHEL&桜井有樹子 三瓶友則&森川莉江 前田雅仁&宮崎梢 西恭平&西川真由
※敬称略

U-25|ジュニア | ジュブナイル

U25
スタンダード
U25
ラテン
ジュニア
スタンダード
ジュニア
ラテン
ジュブナイル
スタンダード
ジュブナイル
ラテン
1位
太田歩生&松本京佳 今西竜矢&今西心菜 小林才時&前田佳音 南山雄大&竹内杏奈 斉藤有音&柴田莉奈 福原聖太&朴美静
2位
木下将希&小西乙愛 ホワイトン謙心&ホワイトン夏奈実 藤枝 大河&宮澤 めぐ 小林才時&前田佳音 足立博海&吉村城音 齊藤功&土屋海音
3位
ホワイトン謙心&ホワイトン夏奈実 太田佳輝&岡田愛彩 吉岡 栄太&宮脇 寧音 岡内唯一&岡内暖羽 福原聖太&朴美静 斉藤有音&柴田莉奈
4位
中村エドワード漸&中村エリザベス永理 原口侑弥&大西陽来里 足立 拓海&佐藤叶望 藤枝大河&宮澤めぐ 児山遥都&柳麻希子 児山遥都&柳麻希子
5位
松浦龍騎&松浦優莉華 太田歩生&松本京佳 岡内唯一&岡内暖羽 外村温仁&社本実由 吉岡裕太&加藤向葵 足立博海&吉村城音
6位
倉科翼&府録明河 梨木勝輝&垣中彩花 茂呂 駿舞&今村朱里 原澤英大&竹之内梨音 藤枝修也&市島京音 水田悠斗&大塚千榮
※敬称略

三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権を観戦する方法とチケットの入手方法

観戦する方法は会場で観戦とオンラインで観戦の方法があります。

1.会場で観戦する
社交ダンス、競技ダンスの観戦に関しては高額で、ドレスコードも厳しいというイメージがありますが、三笠宮杯のチケットは一般人が購入しやすい価格でドレスコードも特にありません。チケットについては前売りはオンライン購入で、当日券は開場入り口で販売されています。
19日、20日ともに席種とチケットの料金は下記のとおりです。

AAアリーナ指定席 前売 6,000円
B(2階)自由席 前売 2,000円
C(3階)自由席 前売 500円

2.オンラインで観戦する
昨年はYOUTUBEで無料でリアルタイム配信され、ゲスト解説者としてSAM (TRF)とKENZO (DA PUMP)が出演し、こちらも話題を呼びました。さらにアーカイブがしばらくの間残っているので当日見られなかった方や会場で見たけどあのシーンをもう一度見たいという方にとっても嬉しい企画です。

SNSとの連動企画


今回はSNSでも盛り上がっており、SNS×プレゼント企画も開催されていました。来場者全員が参加できる抽選会、決勝順位を当てる「私もジャッジ」、フォロー&リツイート企画、「ダンスあるある」川柳コンテストなど。いろいろな側面から競技ダンスを知っている人も知らない人も非常に楽しめる競技会となりました。SNSは現在も開催時の様子や優勝者インタビューなどがご覧になれます。

Instagram:https://www.instagram.com/jdsf_dancesport/?igshid=1wawrwaa09t5h
Twitter:https://twitter.com/jdsf_info
Facebook:https://www.facebook.com/JapanDanceSport/
LiINE:https://page.line.me/518vtkoa?openQrModal=true

三笠宮杯は初めての競技会観戦にはおすすめ

ここまで三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権の概要、歴史、歴代の優勝者、審査される部門・種目、開催時間と内容、2022年の結果、観戦する方法とチケットの入手方法、SNSとの連動企画についてお伝えいたしました。

ドレスコードも特になくスポーツ観戦の感覚で行ける三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権は、はじめての競技会観戦にはおすすめです。「アマチュア」と一口に言ってもレベルが幅広いですが、三笠宮杯に出場し、決勝まで進む選手はおそらく想像を超えるぐらいレベルが高いと思われることでしょう。今年は10月に開催される予定です。ぜひ会場を訪れてみてはいかがでしょうか。

社交ダンスのレッスンを探す

参考サイト
JDSF公式HP:https://www.jdsf.or.jp/
三笠宮杯特設サイト:https://www.jdsf.or.jp/event/mikasa2022/