バルカーカップ ジャパンオープンダンス選手権は見逃せない!

社交ダンスで見逃せない競技会のひとつとして「バルカーカップ」があります。バルカーカップは昨年までも開催されていましたが、今年2022年から一新して大胆にもプロとアマチュアの垣根を外しフラットな状態から審査を行い、プロ・アマチュア問わず優勝者には賞金1,000万円が授与されるという新たな競技会となり大きな話題となりました。このバルカーカップジャパンオープンダンス選手権のダイジェスト版が12月24日クリスマスイブの日にテレビ東京で放映されます。

この記事ではバルカーカップジャパンオープンダンス選手権の概要、部門と種目、開催時間と内容、結果、観戦する方法について説明させていただきます。

バルカーカップ ジャパンオープンダンス選手権の概要

昨年までバルカーカップは「バルカーカップ 統一全日本ダンス選手権」として毎年11月3日にグランドプリンスホテル新高輪「飛天」にて開催されていました。社交ダンス主要団体のNDCJ(National Dance Council For Japan)が主催の競技会で競技参加者も2018年時点で約400組(800名)が参加する非常に大規模なものでした。

今年からは別の社交ダンス主要団体のJDC(公益社団法人ダンス議会)が主催する新たな競技会にバルカーグループが特別協賛することになり「バルカーカップ ジャパンオープンダンス選手権」が新たにスタートしました。

■バルカーグループについて

バルカーグループは主に企業向けの製品を扱っている会社で一般の消費者は関わる機会はあまりないと思いますが、CMでご覧になったことがある方もいらっしゃるかと思います。大手企業や機械メーカー向けの部品の素材製品等を製造、販売する東証プライム市場上場企業です。

■バルカーグループが社交ダンスの支援をする理由

バルカーグループが社交ダンスの競技会に支援を始めたのは、社交ダンス界の今後の発展のために選手が選手としての活動に専念し、世界的に有名な選手が誕生すればもっと日本の社交ダンス人口も増えるであろうという思いのもとに、多額の賞金という形で支援を始めるようになったと言われています。

なぜ社交ダンスなのかというと、バルカーグループの瀧澤利一代表が、あるとき取引先の女性社長により、全く興味のなかった社交ダンスの世界に引き込まれて以来ダンスの魅力に気づき、今ではバルカーグループでは瀧澤会長をはじめ役員も社交ダンスを踊り、全国の社員向けにもプロ講師を招いてダンス教室を開いているそうです。

昨年から同JDC主催で開催されているフリーダムズカップなどの支援もされており、現在、瀧澤代表はJDCのエグゼクティブアドバイザーにも就任されています。

■バルカーカップ ジャパンオープンダンス選手権のコンセプト

バルカーカップ ジャパンオープンダンス選手権は「日本最高峰の競技会」「最も華やかな舞踏会」「フリー&フェア」をコンセプトとしておりプロもアマチュアも関係なく、審査員も海外の誰もが納得できる審査員で事前情報が全くない状態で審査を行うという新しいスタイルで開催されました。

統一全日本選手権大会でもラテン部門2年連続優勝、ジャパンオープンダンス選手権でも4度の優勝を果たしている瀬古薫希氏が実行委員長となり、こちらの動画で詳しく語られています。

また、選手としてエントリーする方法も非常にシンプルで出場資格は中学生以上の国内の選手、申し込み方法はWEBエントリーのみ、出場料はプロ・アマチュア共に10,000円です。

バルカーカップ ジャパンオープンダンス選手権の部門と種目について

2予選まで、ボールルームはワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、クイックステップ、ラテンアメリカンではチャチャチャ、ルンバ、サンバ、パソドブレの4種目で行われ、準々決勝からボールルームにヴェニーズワルツ、ラテンにジャイブが加わり最終的に5種目で行われました。

ここで初めて社交ダンスの競技会の記事を読むという方もいらっしゃるかと思いますので、まず各部門の種目について簡単に説明させていただきます。

■ボールルーム部門

バルカーカップジャパンオープンダンス選手権の部門◆ボールルーム部門

・ワルツ…ゆったりとした優雅な3拍子のリズムで社交ダンスでは定番的なダンス。
・タンゴ…アルゼンチンからヨーロッパに伝わったタンゴでコンチネンタルタンゴと呼ばれるダンス。
・ヴェニーズワルツ:ウィーン発祥のリズミカルな3拍子のワルツ。ウィンナーワルツと呼ばれるダンス。
・スローフォックストロット…「ムーンライトセレナーデ」のようなゆったりと滑らかな印象のダンス。
・クイックステップ…跳んだり走ったりフロアを高速で移動する楽しい印象のダンス。

■ラテンアメリカン部門

バルカーカップジャパンオープンダンス選手権の部門について◆ラテンアメリカン部門

・チャチャチャ…キューバ起源の曲でリズミカルでキレがあり楽しいダンス。
・サンバ…南米からヨーロッパ伝わった明るく楽しい印象のダンス。
・ルンバ…キューバからヨーロッパに伝わった大人っぽくムーディーでセクシーなダンス。
・パソドブレ…スペインの闘牛とフラメンコをイメージした力強いダンス。
・ジャイブ…アメリカ生まれで早いリズムで足を蹴り上げたり跳ねたりする難易度の高いダンス。

2022年 バルカーカップ ジャパンオープン選手権の時間と内容について

前半は12:30よりボールルームの1次予選からはじまり準々決勝へ進み、村田雄基・麻里亜組の引退セレモニーで前半が締めくくられました。

ディナータイムのあとは後半、浅田舞さんからのベストドレッサー賞の表彰、オープニングの儀式を経て18:00を過ぎていよいよ準決勝。準決勝と決勝の間には、視覚障害者のある方がここまで踊れるのかと驚かずにはいられないブラインドダンスのエキシビジョン、古澤巌さんの美しいヴァイオリン演奏、さらにその美しい演奏「タイスの瞑想曲」にのせた瀬古薫希・瀬古知愛組のダンスを超えたアートが披露されました。

その後はいよいよ決勝のソロダンス、ボールルーム、ラテンアメリカンが行われ、最終結果、表彰式は20:00頃となりました。

ほかにも、会場に訪れた方だけの特典ですが、作家でもあり、写真家でもあり、一級建築士でもある稲葉なおとさんの写真展も会場で開催され、今年から新たなスタートを飾る「バルカーカップジャパンオープンダンス選手権」予想通りかなり豪華な競技会となりました。

2022年 バルカーカップ ジャパンオープン選手権の結果

生まれ変わった「バルカーカップジャパンオープン選手権」の気になる競技結果ですが、優勝はボールルーム部門、ラテン部門共にアマチュアが受賞するという異例の結果となり、賛否両論含めて大きな話題となりました。

■2022年の優勝者とファイナリスト

ボールルーム部門の小嶋 みなと&盛田 めぐみ組は前日の三笠宮杯でも優勝で2日連続の優勝。ラテンアメリカン部門は、TVでも活躍されている藤井 創太&中村 安里組、リズム感と音楽との一体感には解説の方々も評価されていました。

ボールルーム部門

優勝 小嶋 みなと&盛田めぐみ 組
2位 亀川 隆史&新保 伊央 組
3位 守屋 駿&盛田舞香 組
4位 飯沼 孟大&馬場えりな 組
5位 森脇 健司&的場未恭 組
6位 田中 孝康&加藤美智子 組

ラテンアメリカン部門

優勝 藤井創太&中村安里 組
2位 瀬内英幸&斎木智子 組
3位 奥野貴&石井沙耶 組
4位 箱田翔次郎&田原麻吏可 組
5位 鈴木佑哉&原田彩華 組
6位 松岡孝宣&三橋櫻 組

■誰もが納得できる厳選された審査員とは?

バルカーカップジャパン オープンダンス選手権の審査員

今回は全て外国人で、現役日本人選手のコーチをしたことがなく、日本で審査員をしたことがない著名で正確なジャッジのできるファイナリストクラスの審査員で審査員名は開催直前に公開されました。

ボールルーム部門

Mr. Paul Wilson(Australia)
Mr. Denis Tremblay(Canada)
Mr. Matthew Rooke(Australia)
Mr. Victor Veyrasset(USA)
Mr. Stefano Soldati(Great Britain)
Mr. Simone Segatori(Germany)
Ms. Katarina Venturini(Slovenia)

ラテンアメリカン部門

Mr. Markus Homm(Germany)
Ms. Katarina Venturini (Slovenia)
Mr. Rachid Malki(Norway)
Mr. Sandro Cavallini(Italy)
Mr. Peter Stokkebroe(Denmark)
Mr. Matej Krajcer(Slovenia)
Mr. Emanuele Soldi(Italy)

■世界でも群を抜く賞金

今回も総額4,100万円と高額の賞金が用意され、ボールルーム部門、ラテンアメリカン部門それぞれの優勝者には優勝杯と賞金1,000万円、24位までに賞金が授与されました。

優勝 1,000万円
2位 400万円
3位 200万円
4位 120万円
5位 110万円
6位 100万円
7位〜12位 20万円
13位〜24位 2万円

バルカーカップ ジャパンオープンダンス選手権を観戦する方法とチケットの入手方法

バルカーカップジャパンオープンダンス選手権は今年からスタートなので、観戦方法については今後も同じとは限りませんが、今年は会場での観戦とオンラインでの観戦、2種類の観戦方法となりました。

■会場で観戦する

格式の高い競技会となりますので会場で観戦する場合はドレスコードもあり、いくつかの取り決めがあるのでご注意ください。

ドレスコード

ドレスコードはセミフォーマル、インフォーマル。男性はネクタイ、ジャケット、女性はワンピース、スーツ、ディナースーツなど。チケット販売サイトには「ノータイ・ジーンズ・スニーカー等はご入場をお断りさせていただく場合がございます。」とやんわり書かれていますが、格式の高い競技会になりますのでカジュアルな服装は避けていただいた方が無難です。

チケットについて

プレミア席とS席がフロアを囲む最前列にあり、その後ろがA席、B席、C席となります。
小学生以下のお子様は不可、中学生以上であったとしても大人と同じチケットが必要です。

プレミア席 100,000円(ディナー・ギフト・プログラム付)
S席 50,000円(ディナー・プログラム付)
A席 30,000円(プログラム・軽食付き)
B席 28,000円(プログラム・軽食付き)
C席 23,000円(プログラム・軽食付き)

チケット購入方法

チケットはJDC所属教室にお申し込みいただくか、WEB販売フォームからのお申し込みが可能です。今年の分は9/26に販売開始され、11/13にて販売終了しています。

観戦についての注意

脚立・三脚・イス等の持ち込み、横断幕・うちわ・ボード・旗、ペンライトなどの応援グッズの使用は不可です。

■オンラインで観戦する

オンラインでの観戦方法は2種類あります。

■サポート付簡単ライブ配信視聴

アカウント登録等不要でIDとパスワードを入力するだけで視聴可能なサポート付簡単ライブ配信視聴(2000円)

■ストリーミング

YouTubeでのストリーミング視聴。準々決勝までは無料で観戦できますが、準決勝以上の夜の部を鑑賞するにはストリーミングチケットの購入(1600円)が必要です。

チケットの入手方法はバルカーカップ特設サイトに掲載されています。
バルカーカップ特設サイトはこちら

双方ともアーカイブはなくリアルタイムのライブ配信のみです。

バルカーカップ ジャパンオープン選手権 大会ダイジェストがテレビ東京で!!

ここまでバルカーカップ ジャパンオープンダンス選手権の概要、部門、開催時間と内容、結果、観戦する方法についてお伝えいたしました。

バルカーカップジャパン オープンダンス選手権の大会ダイジェストがいよいよテレビ東京にて12/24(土)16:00〜17:15、BSテレビ東京25日深夜 2:45〜4:00に放送されます。
解説は瀬古薫希&瀬古知愛組、出場選手インタビュー、審査員インタビューも放映されます。すでにご覧になった方も、まだご覧になっていない方も、きっと素敵なクリスマスイブになると思いますので、ぜひご覧になってみてください。




参考:JDCダンス議会公式サイト:http://jdc-dance.org/
バルカーカップ ジャパンオープンダンス特設サイト:https://valquacup.webnode.jp/
朝日新聞デジタル:https://digital.asahi.com/articles/ASLCN3Q7WLCNULZU004.html
株式会社バルカー公式サイト:https://www.valqua.co.jp/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000014694.html