社交ダンスには、ラテンというジャンルがあります。正しくはラテンアメリカと言い、
スペインや南米、キューバなどの音楽で踊る情熱的なダンスが特徴。
今回はそんなラテンアメリカンについて、その種目・衣装や曲、
踊る時のポイントなど詳しくご紹介します。
目次
社交ダンス・ラテンの種目
競技ダンスには、スタンダード(モダン)とラテンという2つの部門があり、
ラテン部門には以下の5つがあります。
- チャチャチャ
- サンバ
- ルンバ
- パソドブレ
- ジャイブ
男女が常に組んで踊るスタンダードと違い、ラテンは近づいたり離れたりして
フリーに動くのが特徴。自由度が高く、激しく情熱的な動きが多いのも魅力です。
各種目の簡単な特徴
チャチャチャ
キューバ発祥の歯切れ良い音楽に合わせ、スピーディーで軽快なステップを踏むダンス。
サンバ
リオのカーニバルなどでもおなじみ、弾むようなリズム感が特徴的でダイナミックに踊ります。
ルンバ
「愛のダンス」とも呼ばれ、哀愁漂うゆったりした曲に合わせ、なめらかでセクシーな動きを表現。
パソドブレ
スペインの闘牛場が発祥。闘牛士(男性)とマント(女性)をイメージしたドラマティックなダンス。
ジャイブ
スウィングジャズから発展。ピョンピョン跳ねるような軽快さが魅力で、見ているだけでも楽しい種目。
ラテンでよく使用される曲
ラテンダンスは明るくノリの良い曲だけでなく、ゆったりした哀愁漂う曲もあり、幅広い選曲が可能です。
- チャチャチャ:「アマポーラ」「Perhaps, Perhaps, Perhaps」など
- サンバ:「コパカバーナ」「Mas Que Nada」「Brazil」など
- ルンバ:「ベサメ・ムーチョ」「ラ・クパ・デ・ラ・ヴィダ」など
- パソドブレ:「エスパーニャ・カーニ」
- ジャイブ:「Sing, Sing, Sing」「Rock Around The Clock」など
これらは一例ですが、ダンサーや教室の好みに合わせていろいろな曲が使われます。
ラテンを踊る時の衣装(ドレス・服装)
ラテンの衣装は、肌の露出が多く派手でカラフルなデザインが特徴的。
脚の動きを見せるため、短めのスカートや深いスリットが入ったものが多いです。
さらにフリンジやラインストーン、左右非対称のデザインなど、動きが出やすい装飾も好まれます。
衣装の価格は幅広く、
3,000~20,000円のリーズナブルなものから、本格的な50,000~150,000円超えまで。
体にフィットするドレスが多いので、購入前に試着できる店舗やレンタルなどを上手に活用しましょう。
ラテン用スカート
スカートだけの場合は1,800~10,000円前後で購入可能。複数色持っていると
トップスと組み合わせを変えられるので便利です。
ラテンの髪型
女性の競技ダンサーは、シニヨンやポニーテールなど、髪をまとめて踊るのが一般的。
髪をまとめた部分にストーンをつけたり、うねりをつけて固めるなど、華やかに仕上げます。
前髪やうぶ毛もスプレーやジェルでしっかり固めるのがポイントで、
競技会によっては髪の乱れが審査対象になることもあります。
ラテンの世界チャンピオン
2021年時点でのプロラテン部門の世界トップは、
ドミトロ・ジャルキフ&マリーナ・セルゲエワ(通称ドーリン&マリーナ)ペアが有名。
長年王者だったリカルド&ユリア組の引退を経て、ランキング1位に輝いています。
社交ダンスの競技会では一度チャンピオンになると何年も王座を守り続けることが多いので、
今後も彼らの活躍が注目されています。
ラテンの日本国内チャンピオン
日本のプロラテン界でチャンピオンといえるのが、
増田大介&塚田真美ペア。
世界ランキング18位(日本人選手として最高位)という実績で、日本を代表するラテン選手です。
テレビ番組「オールスター社交ダンス選手権」で芸能人と組んで踊ったり、
「金スマ」企画でキンタロー。さんを指導した塚田真美さんなど、
メディア出演も多いペアなので見たことがある人もいるのでは?
まとめ
社交ダンスのラテン(ラテンアメリカン)は、チャチャチャ、サンバ、ルンバ、パソドブレ、ジャイブの5種目。
情熱的なリズムと大胆な衣装が特徴で、スタンダードとはまた違う華やかさがあります。
音楽の幅が広く、哀愁漂う曲や軽快な曲などさまざまな曲で楽しめるのも魅力。
衣装は肌の露出が多く装飾も派手、髪型もがっちり固めるのが競技のスタイル。
もちろん、パーティーや教室で楽しむならもう少し自由に選べますが、
どんなドレスや曲を選んでも、ラテン特有の情熱と自由度が
あなたのダンスをいっそう魅力的にしてくれるでしょう。ぜひ挑戦してみてください!