競技ダンスは社交ダンスを競技化したもので、「競う」ことが目的のダンスです。
社交ダンスはパーティーなど楽しく踊るイメージがありますが、競技ダンスでは技術を点数化して勝ち負けがつきます。
今回は特にラテン種目を中心に、どんな種類があるのか、ラテンドレスや曲の探し方など、初心者にもわかりやすく解説します。
目次
競技ダンスの種類:スタンダードとラテン
競技ダンスは大きく「スタンダード(モダン)」と「ラテン」の2つに分かれ、
それぞれ5種目あります。
- スタンダード
ワルツ / タンゴ / スローフォックストロット / クイックステップ / ヴェニーズワルツ - ラテン
チャチャチャ / サンバ / ルンバ / パソドブレ / ジャイブ
今回はラテン種目を中心に特徴を見ていきましょう。
ラテン種目の特徴
- チャチャチャ: キューバ発祥、歯切れ良いリズムで軽快に踊る
- サンバ: ブラジルのカーニバルでもおなじみ、弾むように踊るダンス
- ルンバ: ゆったりした曲調で、男女のロマンティックな表現が魅力
- パソドブレ: スペインの闘牛士をイメージ、男性が主役のドラマチックな踊り
- ジャイブ: スウィングジャズ由来、跳ねるようにアップテンポで踊る
スタンダードが男女が組んだまま踊るのに対し、ラテンは離れたり近づいたりしながら踊ることも多く、
自由度が高いのが特徴。激しい動きやリズミカルなステップが多いため、見た目にも華やかです。
競技ダンス:ラテンの衣装(ドレス)
ラテン種目を踊る際のドレスは、露出が多くカラフルで装飾が派手なものが主流。
フリンジやスパンコール、ラインストーン、左右非対称のデザインなど、
動きを際立たせる装飾が多いのが特徴です。
ドレス購入・レンタル事情
- ネット通販で3,000円程度~数万円超えまで
- 専門店でオーダーメイドする場合、10万~20万円超えも
- 中古やレンタルも選択肢に。
ただし競技ダンスは動きが激しいので、使用感や痛みがある場合も。
まずは比較的安価なドレスやスカートを購入し、競技会に出るようになったら段階的に本格的なドレスに
変えていくというのもおすすめです。
スカートだけなら値段を抑えられる
ラテンの場合はトップスとスカートを別々に揃えることも多く、
スカートだけなら1,800~10,000円ほどで購入可能です。
トップスを変えればイメージをガラッと変えられるので、コスパ良く楽しめます。
競技ダンス:ラテンで使われる曲
ラテンの5種目ごとに、典型的な曲やリズムがあります。
たとえば:
- チャチャチャ:「アマポーラ」「Perhaps, Perhaps, Perhaps」 など
- サンバ:「コパカバーナ」「Mas Que Nada」「Brazil」 など
- ルンバ:「ベサメ・ムーチョ」「Historia de un Amor」 など
- パソドブレ:「エスパーニャ・カーニ」
- ジャイブ:「Sing, Sing, Sing」「Rock Around the Clock」 など
競技会やレッスンで使われる音源を探すなら、JBDF(日本ボールルームダンス連盟)や
JBDCが出している公式CDや、ダンスミュージック専門店
などを利用してみると良いでしょう。
映画音楽をラテン向けにアレンジしたCDも人気です。
髪型はどうする?
競技ダンスでラテンを踊る女性の髪型は、しっかりまとめるのが基本です。
シニヨンやポニーテール、うねりを加えたデザインにすることが多く、おくれ毛やうぶ毛はスプレーで固めるのが定番。
競技会では髪の乱れが減点対象になる場合もあるので、念入りにセットしましょう。
競技ダンスのラテン世界チャンピオンは?
2021年現在、プロラテン部門の世界トップを走るのは
ドミトロ・ジャルキフ&マリーナ・セルゲエワペア(通称ドーリン&マリーナ)です。
長らく王者だったリカルド&ユリア組の引退を経て、ランキング1位に輝きました。
一度チャンピオンになると長期間タイトルを守り続けることも多く、
彼らの今後の活躍も注目です。
日本のラテンチャンピオン
日本国内では、増田大介&塚田真美ペアがラテン部門のトップクラスとして知られています。
世界ランキングでも上位に名を連ね、テレビ番組などにも出演。
競技ダンス未経験でも名前を聞いたことがある方もいるかもしれません。
まとめ
競技ダンスのラテン種目(チャチャチャ、サンバ、ルンバ、パソドブレ、ジャイブ)は、情熱的で自由度が高い踊りが魅力。
ドレスは鮮やかで露出度の高いものが多く、曲も哀愁漂うものから軽快なものまでさまざまです。
また髪型もバッチリ固めるなど、スタンダードとはまた違う華やかさを楽しめます。
ぜひラテン種目に挑戦して、競技ダンスの華麗な世界を味わってみてくださいね!