2023年も幕張メッセにてスーパージャパンカップが開催!

国内の社交ダンス大きな競技会のひとつとして「スーパージャパンカップ」があります。毎年2月末から3月前半に開催されています。今年は3/4(土)、3/5(月)幕張メッセにて開催され、子供からシニアまでたくさんの選手が出場します。

今回はこのスーパージャパンカップの概要、スーパージャパンカップの近年の状況、スーパージャパンカップの見どころ「セグエ」、2022年の全日本選抜ダンス選手権の結果、審査される部門・種目、出場する方法、賞金について、観戦する方法とチケットの入手方法について説明させていただきます。

スーパージャパンカップの概要

スーパージャパンカップは国内最大の社交ダンス主要団体、公益財団法人日本ボールルームダンス連盟、JBDF(JAPAN Ballroom Dance Federation)が毎年2月末から3月前半に開催する競技会で、このJBDFの三大大会、全日本選抜ダンス選手権、日本インターナショナルダンス選手権、JBDF プロフェッショナルダンス選手権のひとつ「全日本選抜ダンス選手権」がこのスーパージャパンカップで開催されます。今年2023年も3月4日(土)、5日(日)に幕張メッセにて開催されます。

スーパージャパンカップの競技内容はセグエ選手権、全日本選抜ダンス選手権、ライジングスター競技会、スーパーシニア競技会、グランドシニア選手、全日本ジュニア選手権、全日本ジュブナイル選手権と7つの選手権が開催されますが、中でも通常の競技の他に行われるトッププロによる「セグエ」は芸術性も高く毎回大きな話題となっています。

スーパージャパンカップの近年の状況

2015年時点では2日間合計で1000組以上が出場、8000人以上が来場されていました。2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で直前にて中止、2021年は感染対策を十分配慮のうえ開催され、1,828人(914組)が出場、2日間合計で3600人以上が来場されました。さらにこの年は千葉テレビがYOU TUBE配信を行い、ダイジェスト番組も放映されています。2022年については来場者数は公開されていませんが、出場選手は800組以上の選手が出場しています。

スーパージャパンカップの見どころ「セグエ」

スーパージャパンカップのみどころとして、JBDFのトッププロのみが出場できる「セグエ」があります。昨年の全日本選抜選手権(総合)、日本インターナショナルダンス選手権大会、JBDF全日本プロフェッショナルダンス選手権大会で決勝入賞者か、準決勝2回以上の入賞のJBDF登録の選手のみが出場できます。
技術はもちろんですが、芸術性が高く、衣装やメイク・音楽的表現など、社交ダンスを超えたアートで、1種目の長さ、曲全体の長さ、さらにホールドやリフトの規定、小道具の使用は不可などの、かなり細かい規定があります。ただ、従来はスタンダード、ラテン共に5種目のうち3種目を適用するのがルールでしたが昨年から「1種目以上」に変更になっているため、自由度が上がっています。

2022年の結果

下記2022年のセグエの選手名とタイトルをまとめさせていただきました。タイトルを見るとなんとなくどのような作品なのかイメージが湧いてきて、それをスタンダードとラテンアメリカンでどう構成するのか興味が湧くことは間違い無いでしょう。

またラテンアメリカンで優勝を勝ち取った増田大輔&塚田真美組は今回で現役引退ということで華麗なる最後となりました。

全日本セグエ選手権(スタンダード) 全日本セグエ選手権(ラテンアメリカン)
選手名 テーマ 選手名 テーマ
1位 橋本剛&恩田恵子 the Melody of Madness
〜狂気の調べ〜
増田大介&塚田真美 The Last Live
〜Micael Jackson〜
2位 廣島悠仁&石渡ありさ 赤壁の戦い
〜愛と勇気の伝説〜
野村直人&山﨑かりん Carmen HABANERA
3位 福田裕一&エリザベス・グレイ My Fair Lady 森田銀河&小和田愛子 Doble CORAZON
4位 浅村 慎太郎&遠山 恵美 WEST SIDE STORY 正谷恒揮&齋藤愛 ジレンマ
~DILEMMA~
5位 本多龍士&戎野紗与 BEAT of JPAPNISM
〜津軽三味線の響〜
清水基允&丸市美幸 催眠
Touch Your Deep
6位 金野哲也&井之口香織 THE NAME’S BOND…
JAMES BOND
竹内大夢&中島由貴 Let it be
〜戦場のデュエット〜
7位 大西亘&大西ちかる “JAZZ” 関勇人&長谷川真希 Charles Chap;lin
〜少年と喜劇王〜
8位 島田寛隆&村松明香 サイバーサバイバル
〜仮装と現実の狭間で〜
中村公紀&大塩香澄 東京2045
9位 佐藤純平&亀山聡美 宮沢賢治
銀河鉄道の夜
中島光一&奥山智美 Bound by the Magic of Woman
10位 若代愼&辰巳友莉亜 ルパン三世
〜メッセのお宝いただくぜっ‼︎〜
須藤達矢&庄司まゆ Girl in the Mirror
11位 日比野湧&新藤光 GREASE 瀬底正太&堀川真琴 APPASSIONARA
12位 小林恒路&赤沼美帆 LOMEO JULIET 岡本圭祐&塚越あみ Time Bomb
〜残された3分〜
(※敬称略/参照元:ダンスビュウ2022年5月号)


社交ダンスのレッスンを探す

2023年のセグエ出場者

セグエのみ今年の出場者が発表になっています。昨年までの選手も、今年セグエ初出場のの選手もどんなストーリーを見せてくれるのでしょうか。

スタンダード ラテンアメリカン
福田裕一&エリザベス・グレイ 清水基允&丸市美幸
🆕新井優斗&森由希 中島光一&奥山智美
金野哲也&井之口香織 須藤達矢&庄司まゆ
若代愼&辰巳友莉亜 竹内大夢&中島由貴
廣島悠仁&石渡ありさ 森田銀河&小和田愛子
日比野湧&新藤光 岡本圭祐&塚越あみ
大西亘&大西ちかる 🆕三室雄司&武藤慶子
島田寛隆&村松明香 高野大樹&加藤奈々
橋本剛&恩田恵子 中村公紀&大塩香澄
野村直人&山﨑かりん
🆕鈴木勇人&高辻なつみ
八谷和樹&皆川円
正谷恒揮&齋藤愛

(※敬称略/参照元:ダンスビュウ2月号)

2022年の全日本選抜ダンス選手権の結果

次に、昨年の通常競技のうち全日本選抜ダンス選手権の結果を6位まで掲載します。

全日本選抜ダンス選手権
スタンダード(プロ)
全日本選抜ダンス選手権
ラテンアメリカン(プロ)
全日本選抜ダンス選手権
スタンダード(アマ)
全日本選抜ダンス選手権
ラテンアメリカン(アマ)
1位 橋本剛&恩田恵子 森田銀河&小和田愛子 石垣和宏&三喜穂菜美 鈴木奨太&鈴木千尋
2位 浅村慎太郎&遠山恵美 野村直人&山﨑かりん 五月女光政&五月女叡佳 五月女光政&五月女叡佳
3位 廣島悠仁&石渡ありさ 正谷恒揮&齋藤愛 藤森春樹&金山咲月 海老原拳人&タカギルナ
4位 福田裕一&
エリザベス・グレイ
竹内大夢&中島由貴 山本武&竹中千乃 大久保稔也&吉村春香
5位 島田寛隆&村松明香 八谷和樹&皆川円 岩崎将之&中山絵里加 石垣和宏&三喜穂菜美
6位 金野哲也&井之口香織 清水基允&丸市美幸 木下将希&小西乙愛 大木大樹&大木風香

(※敬称略)

審査される部門・種目

■部門について
セグエ選手権(トッププロ)スタンダード・ラテンアメリカン
全日本選抜ダンス選手権(トップ96位と選抜選手)プロ・アマ/スタンダード・ラテンアメリカン
ライジングスター競技会(C・D・E級の選抜選手)プロ・アマ/スタンダード・ラテンアメリカン
スーパーシニア競技会(65歳以上) スタンダードのみ
グランドシニア選手権(55歳以上)  スタンダード、ラテンアメリカン
全日本ジュニア選手権(12歳以上、16歳未満) スタンダード
全日本ジュブナイル選手権(12歳以下) ラテンアメリカン

■種目について
種目はスタンダードはワルツ、タンゴ、ヴェニーズワルツ、スローフォックストロット、クイックステップの5種目、ラテンアメリカはチャチャチャ、サンバ、ルンバ、パソドブレ、ジャイブの5種目です。

全日本選抜ダンス選手権については種目ごとに審査され、予選は4種目でヴェニーズワルツとジャイブはプロは決勝から、アマは最終予選から入ります。ライジングスターは総合で審査されます。シニア、ジュニア、ジュブナイルについてはこの中から2種目、3種目など種目が絞られています。

スーパージャパンカップに出場する方法

スーパージャパンカップに選手として出場するには、出場料(部門によって3000円〜11,000円)を添えてエントリーカードで東部日本事務局へ申し込みをします。

全日本選抜ダンス選手権のプロ・アマ共に昨年の全日本選抜ダンス選手権大会(総合)日本インターナショナルダンス選手権大会 、JBDF全日本プロフェショナルダンス選手権大会 、全日本アマチュアダンス選手権大会の決勝で入賞した選手については招待選手となり、出場登録料が免除され、遠方の選手には旅費・宿泊費が支給されます。

タイムテーブル

3/4(土)、3/5(日)ともに9:00〜20:30の開催で今年の具体的な現時点でタイムテーブルは発表されていません。昨年の大体のタイムテーブルは1日目、前半は予選とスーパーシニア、ライジングの決勝までが行われ、後半のセレモニーが始まるのが15:30ごろから、準決勝が始まるのが17:00ごろから、2日目はセレモニーの開始が若干早く15:00ごろから始まっていいて準決勝が16:45ごろから決勝が終わり表彰式は両日ともに19:00ごろから20:00頃です。

スーパージャパンカップの賞金は?

賞金があるのは全日本セグエ選手権、全日本選抜ダンス選手権プロ・アマ、ライジングスター競技会プロのみです。各部門優勝者には賞金とともに優勝杯と賞状、3位まではカップと賞状、4位から6位は(セグエのみ7位以降も)賞状が授与されます。またアマチュアの優勝者にはカップ、賞状ともにメダルが授与されます。

全日本セグエ選手権(スタンダード・ラテンアメリカン共) 全日本選抜ダンス選手権(スタンダード・ラテンアメリカン共)プロ 全日本選抜ダンス選手権(スタンダード・ラテンアメリカン共)
アマ
ライジングスター競技会プロ(スタンダード・ラテンアメリカン共)
プロ
1位 100万円 8万円 5万円 5万円
2位 60万円 4万円 3万円 3万円
3位 40万円 2万円 2万円 2万円
4位 30万円 1万5千円 1万円 1万円
5位 20万円 1万円 1万円 1万円
6位 10万円 1万円 1万円 1万円
7位以下 7万円
(※金額は税込です)

社交ダンスのレッスンを探す

スーパージャパンカップを観戦する方法とチケットの入手方法

■会場で観戦する
チチケットぴあでの前売り(インターネット購入:https://t.pia.jp/)と店頭購入(セブンイレブン)、全国のJBDF認定教室で購入できます。価格は以下のとおりです。()内は前売り価格です。

アリーナ
SS席 27000円(24,800円)
SA席 24000円(22,000円)

スタンド1F
ロイヤルボックス席26,000円(23,900円)
S席 23,000円(21,000円)
A席 180,00円 (16,500円)
B席 11,000円(10,100円)
C席 8,000円( 7,300円)
D席 6,000円(5,000円)

スタンド2F
E席 4,000円(3,600円)
F 席 3,000円(2,700円)
G 席 1000円( 900円)

スタンド3F
H席 500円(当日のみ)

■観る専、聴く専
昨年から「観る専パック」「聴く専パック」が開催されています。こちらも会場での観戦ですが見る専とは初心者や社交ダンスの競技会をみたことがない方が優先で、一日ガイドがつき入場から会場の案内、解説など含めて、競技ダンスを全くご存じない方でも安心して観戦できるパックです。入場料込みで3,300円とリーズナブルなパックです。聴覚障がいをお持ちの方にも手話での通訳があり写真や1分以内の動画撮影も可能(セグエ以外)です。

昨年の様子が動画になっています。

聴く専パックは3,300円+入場料が必要ですが、内容はもう少し踏み込んだ内容になり、注目の選手や、選手についてのエピソードなど、かなり充実した内容になっています。

見る専、聴く専の内容と申し込み方法については詳しくはこちらでご確認いただけます。
https://tatsushimiyake.wixsite.com/mirusen

■ライブ配信について
2020年は千葉テレビにてYOUTUBEでの配信が行われましたが、2023年1月現在ライブ配信の情報はありません。

はじめてなら「観る専」がおすすめ!

ここまでスーパージャパンカップの概要、スーパージャパンカップの見どころ「セグエ」、2022年の全日本選抜ダンス選手権の結果、審査される部門・種目、出場する方法、賞金について、観戦する方法とチケットの入手方法について説明させていただきました。

最近ではテレビでも社交ダンスが盛り上がっており、競技会に行ってみたいけど周りに興味がある人がいないなど、初めての場所に行くのが不安な方は最初は「観る専」にお申し込みになるのもおすすめです。

まだこれから公開される情報もたくさんあると思われます。最新情報についてはJBDF公式ホームページにてご確認いただくか、またはTwitterの”NEW LOD社交ダンス情報まとめ“アカウントでもシェアさせていただいております。

参考サイト:JBDF公式HP:https://jbdf.or.jp/index.html
観る専・聴く専HP:https://tatsushimiyake.wixsite.com/mirusen
参考文献:ダンスビュウ2022年5月号、2023年3月号