社交ダンスは、幅広い世代から愛されるダンスであり、年齢を問わず始めやすいのが大きな魅力です。
競技会用の種目だけでも10種類あり、その中でも初心者におすすめしたいのが「スタンダード」と言われるジャンル。
本記事では、スタンダードダンスの基本や楽しみ方、ドレスや髪型、さらにはホールドやシェイプのポイントまで、初心者向けにわかりやすく解説していきます。
目次
社交ダンスのスタンダードってどんなダンス?
社交ダンスは大きく「スタンダード(モダン)」と「ラテン」の2ジャンルに分けられます。
スタンダードは、男女ペアが向き合いながらホールドを組んで踊るのが特徴で、優雅でエレガントな印象が強いダンスです。
代表的な曲調としては弦楽器の伴奏を用いたものが多く、ふわりと舞うようなドレスや燕尾服が印象的です。
一方、ラテンはアップテンポで、男女が密着したり離れたりと動きの自由度が高く、より情熱的なダンス。
「ダンスを始めたいけど、どちらから習えばいいかな?」という方には、スタンダードから入るのもおすすめです。基本のステップや姿勢が学びやすく、その上品なムードは社交ダンスの醍醐味をじっくり味わえます。
スタンダード5種目の特徴
競技ダンスのスタンダードには、下記の5種類があります。いずれも男女が向き合って踊る種目ですが、音楽やリズム、踊り方にそれぞれ特徴があります。
- ワルツ
ゆったりとした3拍子で踊る、社交ダンスの花形ともいえるダンス。大きな回転と上下動が魅力。
→ 詳しい解説 - タンゴ
力強く情熱的な4拍子で踊る。切れ味ある動きと首振り(ネックアクション)が特徴。
→ 詳しい解説 - スローフォックス(スローフォックストロット)
ゆったりとした4拍子で、流れるように前進後退を繰り返す。ワルツと似ているようで上下動が少ない。
→ 詳しい解説 - クイックステップ
スタンダードの中でもテンポが速く、飛んだり跳ねたりと軽快で陽気なダンス。
→ 詳しい解説 - ウィンナーワルツ(ヴェニーズワルツ)
ワルツよりテンポが速く、回転中心で華やかに踊る。短いステップの繰り返しによって回り続ける。
→ 詳しい解説
特に初心者はワルツやタンゴから始めるとスムーズと言われています。フロアで一番先に踊ることも多く、競技でも得点を左右する重要な種目となります。
スタンダードダンスにおけるポジションとホールド
ポジション
スタンダードでは男女がずっと向き合って踊るため、ポジション(二人の位置関係)を正しくキープすることが必須です。
代表的なのは、クローズドポジション(男女が向かい合う)とプロムナードポジション(二人が同じ方向を見る)の2種類。
ここでいかに姿勢や向きを崩さず、相手に合わせるかが踊りの美しさを左右します。
ホールド
スタンダードダンスを踊る際の腕の組み方を「ホールド」と呼びます。ホールドを維持しつつステップを踏むので、肩や肘の高さを一定に保ち、男女が一体化するように踊ります。
慣れないうちはホールドで疲れやすいですが、リラックスを心がけつつ、しっかり枠を作ると動きやすく、見た目も上品になります。
女性はシェイプが大切!骨盤の意識
スタンダードでは、女性のしなやかな動き(シェイプ)も見どころの一つ。なめらかに体を反らせて優雅さを演出します。その際に重要になるのが骨盤の向きです。
骨盤を「立てる」基本姿勢を保ちながら上半身を曲げたり伸ばしたりすることで、メリハリのあるシェイプを可能にします。
スタンダード用のドレスやシューズを選ぶポイント
- ドレス
・丈は長め(膝下~足首)
・フリルや裾広がりが多い
・露出は少なめ - シューズ
・つま先が包まれているパンプスタイプ
・ヒールは5~7cmが目安(初心者は低めから)
・サテンなど肌色系を選ぶと脚がキレイに映える
初めてドレスを買う場合は必ず試着し、動きやすさや装飾の位置などを確認しましょう。ドレスは左右対称のものが身体のラインをきれいに見せてくれるためおすすめです。
スタンダードダンスの髪型はまとめ髪が基本
スタンダードではエレガントさが重視されるので、髪型はしっかりまとめるのが一般的。髪が顔にかかるのはマイナス印象になります。まとめ髪にすることで姿勢も意識しやすくなり、踊っていても邪魔になりません。
初心者がスタンダードで上達するためのポイント
- 姿勢(ホールド)を常に意識:頭から吊るされている感覚で、腰を引き締め、肩を落とします。
- 大きく歩く:足先だけでなく、骨盤から動かすイメージを持ち、前進後退をしっかり取る。
- リズムに乗る:音楽をじっくり聴き、カウントを身体で感じる。ステップに慣れたら視線や表情も意識。
- 相手を感じる:一人で踊るのではなく、パートナーとの呼吸を合わせるのがスタンダードの醍醐味。
まとめ|スタンダードは社交ダンスの魅力を詰め込んだ王道スタイル
社交ダンスのスタンダード種目は5種類あり、どれも男女ペアがホールドを組んで優雅に踊る王道のダンスです。
大切なのは基本の姿勢やホールド、骨盤の使い方など、初心者ならではのポイントをしっかり押さえること。また、ドレスやシューズ選び、ヘアスタイルなど、装いから気分を高められるのもスタンダードの魅力です。
ぜひスタンダードダンスを楽しみながら、美しく上達していきましょう!